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エリザベス・テイラー14 『クレオパトラ』6(2ページ)

エリザベス・テイラー
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ハマー・ホラーのようなリズ・テイラー

これが〝まぼろしのスフィンクス・ケープ〟だ!

「顔をそむけないで、そのまま私を見ていて、憎しみに満ちた目でいいから向けて」クレオパトラ。

すこしアンバランスな胸元のフレンチボーダー。

赤と黒のコントラストが素晴らしいです。

クレオパトラ・ルック34 スフィンクス・ケープ
  • レッドドレス、ロングスリーブ
  • ブラックベースのスフィンクスのような顔を包み込むケープ、ゴールドパイピング

こうして見ていると、この作品は、ファッション・ムービーである以上に、良質のアクセサリー・ムービーであることが分かります。つまりは、ブルガリをはじめとするジュエリーを販売する全ての人々が見るべき作品であることは間違いありません。

この作品が、ジュエリーというもののバリエーション以上に、いかに歴史の中で、自分のステイタスを高める道具としてジュエリーが重要であったかということを教えてくれるのです。

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リズ・テイラーの感想

映画評論家ジュディス・クリストは、本作を「ライオンがねずみに化けた」と言いました。

ワードローブ・テスト。

ワードローブ・テスト。

クレオパトラ・ルック35 タオル地のガウン
  • グレーのタオル地のガウン、黄色のライナー
  • 白のすけすけのネグリジェ

1959年から1963年3月6日にかけて、総製作費4400万ドル(現在の3億4400万ドル)が使われ、20世紀フォックスは倒産寸前となりました。そして、1963年6月12日のニューヨーク・プレミア上映における4時間5分のヴァージョン(現在DVD、ブルーレイ化されているもの)は、一般公開においては封印され、3時間12分に短縮されたものが公開されました(そんなフォックスの財政危機を救ったのは、1965年の『サウンド・オブ・ミュージック』だった。)

はじめて3時間12分ヴァージョンを見たリズ・テイラーは、20分過ぎでトイレに駆け込みショックで嘔吐したと言われています。「彼らは私たちのハートを切り刻んだ。そして、つまらない戦闘シーンを付け加えた。かくして3人の偉人の人間ドラマは崩壊し、ただ低俗なものだけが残った。撮影に二年以上もかけて、結局出来上がったのが、あんなろくでもない映画だったとは・・・

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本物の女王エリザベス・テイラー




クレオパトラ・ルック36 オレンジガウン
  • 白のロングドレス
  • オレンジのロングガウン、金色の刺繍、裏地はブラック
  • 一番最初に身に着けていた黄金の短刀

気管切開を行おうとも、エリザベス・テイラーは、一日十本の煙草を止めませんでした。そして、煙草を吸う時は、必ずシガレットホルダーを使用し、一度使用したものは決して使いませんでした。

ホルダーは、常にあらゆる色のものが用意されており、彼女の執事は必ずドレスの色に合わせたものを渡さなければなりませんでした。そして、リズは、一日に何回も、気分の赴くままに衣装を着替える人でした。

撮影の終盤である1962年5月24日、リズとバートンは、ローマでフランク・シナトラのショー観覧中に大喧嘩をしました。そして、バートンは彼女をうちまで送らず、リズは徹夜で市内で過ごしました。そのため、その麻からの撮影は、クレオパトラが死んで黄金の衣装を着ているシーンが撮影されました。この時のリズは、ただ寝ていただけでした。