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【グタール】デュエル(カミーユ・グタール/イザベル・ドワイヤン)

アニック・グタール
アニック・グタール
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デュエル

原名:Duel
種類:オード・パルファム
ブランド:グタール
調香師:カミーユ・グタール、イザベル・ドワイヤン
発表年:2003年
対象性別:男性
価格:100ml/33,330
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

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19世紀のロシアの情熱を〝やさしい銃弾〟で撃ち抜く香り

女性が恋するのは、知らない男だけさ。

『現代の英雄』より レールモントフ

2003年にグタールが発売した「デュエル」は、〝決闘〟という思い切った名前のついたメンズ・フレグランスです。この香りは、カミーユ・グタールイザベル・ドワイヤンにより調香されました。

決闘に挑む誇り高き男たちの香りと聞いて人々がイメージするのは、〝決闘〟に命を落とした二人のロシアの文豪でしょう。一人は、『エヴゲーニイ・オネーギン』『スペードの女王』を書いたアレクサンドル・プーシキン(1799-1837)。そして、もう一人は、『現代の英雄』を書いたミハイル・レールモントフ(1814-1841)です。

ナターリア・プーシキナ

特にプーシキンが愛する若妻ナターリア・プーシキナのために行ったジョルジュ・ダンテスとの〝決闘〟は有名です。

プーシキンは、『エヴゲーニイ・オネーギン』の「ああ、なみなみと酒の注がれた杯を底の底まで飲み干すことなくいちはやく人生の祝典に別れを告げた者こそさいわいである」という一文そのままに、〝決闘〟に敗れ、37年の生涯を終えたのでした。

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三種類のティーとアブサンがブレンドされた〝お茶の香り〟

©Goutal Paris

©Goutal Paris

そんな愛のために生き、愛のために死んだ男たちに捧げられたとも言えるこの香りは、透き通るようなレモンティーと静寂を感じさせるグリーンティーが交錯し、心を落ち着かせる鎮魂歌のようにはじまります。

すぐにスモーキーなマテ茶とプチグレンがひそやかな苦みを注ぎ込んでゆきます。このようにして香りは三種類の絶妙なティーブレンドを生み出してゆきます。

この香りの素晴らしさは、アルテミシアとナツメグの到来と共に本格化します。それはまるでティーでありながら、アブサンのようでもある不思議な感覚を与えてゆくのです。やがて、白い雪原の中に、自分ともうひとりの男性が対峙しているような、厳かに甘いオリスルートがムスクの風に乗ってやって来ます。

レザーとガイアックウッドがロシアンレザーと白樺とシガーを想わせる複雑かつ繊細なアクセントを加えてゆく中、粉雪のような砂糖がふんわりと舞い散ります。

そして、すべては静寂の中、決定的な最後の瞬間を待ち望むように、あたたかい余韻に包まれてゆくのです。

この香りの名から連想させる銃声はどこからも聞こえてきません。それどこか、枯葉とレザーに包まれたトレンチコートで、パリの街を歩く1970年代の岸恵子様のような真のスタイリッシュさを感じさせます。

敢えて言わせてください、この香りは女性のためのスモーキーティーの香りのような気がします。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「デュエル」を「いぶしたマテ茶」と評し、「マテ茶の香りは茶殻とも干草ともつかない小枝のエキス。デュエルにはそれをメインにすえ、ヨモギやナツメグ、レザーを添えている。おかげで淡黄色のやや男っぽい香りに仕上がった。遠くからではわからないが、肌を接すれば感じられる香り。洗練された、ぬくもりのある心地いい香りだ。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:デュエル
原名:Duel
種類:オード・パルファム
ブランド:グタール
調香師:カミーユ・グタール、イザベル・ドワイヤン
発表年:2003年
対象性別:男性
価格:100ml/33,330
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


トップノート:マテ、パラグアイ産プチグレン
ミドルノート:アルテミシア、オリスルート
ラストノート:レザー、ガイアックウッド、ムスク

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