シンディ・ローパー伝説5（3ページ）

マーヴィン・ゲイをカヴァーするシンディ

「ホワッツ・ゴーイン・オン」　1987年3月リリース。全米12位、全英57位

USA・フォー・アフリカのプロジェクトの後に、子供たちから手紙をもらったんだけど、その手紙に、〝人を殺したり、爆弾を作ったりする代わりに、時間をかけて世の中のためにポジティヴなことをしてくれてありがとう〟って書いてあったのね。ショックというか、すごく感動して、それから大勢の子と話したわ。・・・（この曲は）あの子供のことを思い出して、自分の中にある子供の声を探し出して見たわけ。

ベトナム戦争に従軍していた弟フランキーから聞いた話にインスパイアされ、1971年にマーヴィン・ゲイが生み出した全米第二位になった曲をカヴァーしました。エイドリアン・ブリューも参加、「エイドリアンの凄いところって、彼のギターの音がギターっぽくないところ」と大絶賛のシンディの歌声も実に素晴らしいです。

シンディ・ローパー・スタイル27　スタジャン・スタイル

• スタジアム・ジャンパー
• ベージュのパンツ

こういった80年代の流行ファッションに身を包むシンディも逆に新鮮です。しかし、何か居心地が悪そうです（それがまた可愛らしい）。

トゥルー・カラーズ・ワールド・ツアー、武道館。1986年、日本。

イギリスのTVショー、1986年後半。

トゥルー・カラーズ・ワールド・ツアー。1987年、パリ、フランス。

ピーウィー・ハーマン

1985年のMTVのイベントでシンディ・ローパーはポール・ルーベンス＝ピーウィー・ハーマンと出会い、親友になりました。「彼はすごく付き合いやすくて、面白くて、私たちはセンスが似ていた」という彼のテレビ番組『ピーウィーのプレイハウス』(1986-1990)のためのテーマ・ソングを、エレン・ショウという偽名を使って歌いました。