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クラウディア・カルディナーレ3 『ウエスタン』3(2ページ)

クラウディア・カルディナーレ
クラウディア・カルディナーレ
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日焼けしたようなメイクが素晴らしい。

演出するレオーネと、それに応えるクラウディア。

夫と義理の子供達が殺されていたことを知るジル。

ブラックドレスの首周りのレースがかわいらしい。

クラウディアの魅力を映し出した象徴的な一枚。

何気に常に持参しているショルダーバッグがかわいい。

そして、この麦藁帽子。

酒場のシーンで、ジルは、ハーモニカと初対面します。

この作品を面白くしている要素として、忘れられがちなこととして、日焼けしたようなメイクの素晴らしさがあります。

これらのメイクを担当したのは、オードリー・ヘプバーンやエリザベス・テイラーに愛されたメイクアップ・アーティスト、アルベルト・デ・ロッシでした。

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「お前を見ているとお袋を思い出す。」

かつてこれほどまでに魅力的な女性が登場する西部劇が存在しただろうか?

この写真から、ブラックドレスの足元がパンプスであることがわかります。

ハーモニカ(ブロンソン)に胸元のレースを剥ぎ取られるジル。それは彼女がフランクの雇った殺し屋たちにとって狙いのつけやすい標的となることを防ぐ意味もありました。

独特な雰囲気がある女優CC。

こういったAラインの豪華なドレスが似合う女になりたい。

ジルの夫役を演じたフランク・ウルフ(1928-1971)は、数年後、ローマ・ヒルトンの一室で首を斬って自殺しました。

ジルが交流する男性は、ハーモニカ(チャールズ・ブロンソン)、フランク(ヘンリー・フォンダ)、シャイアン(ジェイソン・ロバーズ)の三人なのですが、最も魅力的なやり取りを見せてくれるのが、この衣装を着ているときに、シャイアンが突然、亡き夫の自宅にやってくるシーンにおいてです。

「私を犯したいなら犯しなさい。外にいる仲間を呼んでくれても結構よ。どうせ済んだら熱いお湯に入っておしまいよ。元のきれいな身体に戻るわ。嫌な思い出がまたひとつ増えるだけよ。」

と啖呵を切るジルに対するシャイアンの哀しげな眼差し。そして、シャイアンは言うのです。

「お前を見ているとお袋を思い出す。お袋はアラメダで一番の娼婦で最高に立派な女だった。親父は誰か知らないが、俺の父親が誰だったにせよ。おふくろと一緒だった一時間か一ヶ月の間は、幸せだったはずだぜ」

と言うシャイアン。この作品の最も美しい瞬間でした。