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【セルジュ ルタンス】ボクシューズ(クリストファー・シェルドレイク)

クリストファー・シェルドレイク
クリストファー・シェルドレイクセルジュ・ルタンスブランド調香師香りの美学
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ボクシューズ

原名:Boxeuses
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2010年
対象性別:ユニセックス
価格:不明

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「時は来た!」セルジュ・ルタンス


パレ・ロワイヤル本店限定の香りとして2010年に発売された「ボクシューズ」は、フランス語で「女性ボクサー」の意味です。セルジュ・ルタンスは、この香りに対して、「戦いの時が来た!」とアナウンスしています。森林の奥深くから漂う甘いプラムとレザーの香りです。

スモーキーなラブダナムとカストリウムが、アンバーにより甘味を増したロシアンレザーと絡み合うトップノートからこの香りは始まります。ここでイソブチルキノリンが、ロシアンレザーの動物的な柔らかさを香り立たせる役割を果たしています。

ミドルにて、プラムとリコリスがドライフルーツケーキのようなグルマンの側面をこの香りに生み出します。しかし、ミドルまで香りが到達し、私はふと考えるのでした。「時は来たとは?そして、なぜこの香りの名は〝女子ボクサー〟なのだろうか?」と。

そして、ヴァイオレットによりウッディを増した香りは、サンダルウッドとベチバーによりスモーキーさが加わり、元もとのプラムを主体とするグルマンに見事に共鳴し合い、ロシアン・レザーのバーチ感を演出するのです。

ちなみにロシアンレザーとは、トナカイ(もしくは牛)の原皮をベジタブルタンニン製法で5週間かけてなめし、白樺(バーチ)オイルにより3ヶ月かけて仕上げるという恐ろしく手間暇のかかる希少性の高いレザーであり、18世紀の帝政ロシアにおいて生産されていたのですが、20世紀はじめに正確な製法が分からなくなってしまった「幻のレザー」です。

つまりはこの香りは、シャネルの「キュイール ドゥ ルシー」のアイリスをプラム(ラクトン)とヴァイオレット(イオノン)に置き換えた香りとも言えます。

そんなことは兎も角として、この香りの名はなぜ〝女子ボクサー〟なのだろうか?この香りを調香したクリストファー・シェルドレイクも恐らくはその意味を知るまい。

香水データ

香水名:ボクシューズ
原名:Boxeuses
種類:オード・パルファム
ブランド:セルジュ・ルタンス
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表年:2010年
対象性別:ユニセックス
価格:不明


シングルノート:ウッディ・ノート、レザー、リコリス、プラム、ヴァイオレット

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