ボワ ダドリアン
原名：Bois d’Hadrien
種類：オード・パルファム
ブランド：グタール
調香師：カミーユ・グタール
発表年：2017年
対象性別：ユニセックス
価格：50ml／20,460円、100ml／27,830円
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グタール ボワ ダドリアン GOUTAL オードパルファム 香水 お試し 1.5ml アトマイザー ミニ香水 価格:840円 |
ここに新たなるハドリアヌス伝説の扉が開かれる
©Goutal Paris
「オーダドリアン」は、とてもデリケートで、優しく、鮮やかで、同時にダイナミックな香りです。この香りを私がオマージュしようと考えたとき、最初に頭に浮かんだのは冬でした。
でも、それだとオリジナルを愛する人々を混乱させてしまうかもしれないと思ったので、もう一度考えてみました。そして、トスカーナのことが頭に浮かびました。私にとってのトスカーナとは？それは、太陽、土の色、丘の形です。
母が亡くなってから、もう20年以上もトスカーナには帰っていません。昔は毎年夏になるとバカンスに出かけました。黄土色の土の印象が強かったので、ウッディな側面や温かさ、色を香りに込めようと思いました。また、香りに丸みを持たせるために、少しシュガーノートを加えました。
カミーユ・グタール
1981年にアニック・グタールが創造した「オーダドリアン」。この香りにより、グタール（当時のブランド名はアニック・グタール）は、フレグランス・ブランドとしての地位を獲得することになりました。それは当時主流ではなかったフレッシュな（レモンの）フレグランスの流行を生み出した香りでした。
そんな伝説の香りを娘カミーユ・グタールがオマージュし、2017年に正当継承したのがこの香り「ボワ ダドリアン」（＝ハドリアヌスの森）です（日本では2018年9月5日に発売されました）。
母親が、生涯で最も愛した一冊の本マルグリット・ユルスナールの『ハドリアヌス帝の回想』の中に描かれたハドリアヌス帝の感情や感性をカミーユなりに解釈した香りです。
この香りは、ハドリアヌス帝という一人のローマの賢帝を通じて、あらゆる栄光にも必ず衰退がやって来るという「ローマ帝国の栄枯盛衰」をボトルの中に、神々の黄昏と共に封じ込めた香りとも言えます。
ローマ帝国の栄枯盛衰をボトルに封印した香り
帝王の風格そのままに壮大なる色彩を感じさせるレモンツリーの鐘の音色が鳴り響いて、皇帝の馬車がトスカーナの針葉樹林に囲まれた王宮への道を疾走する、そんな太陽に温められたシトラスとサイプレスの清涼感のある香りからはじまります。
すぐに、王宮に到達した馬車から皇帝は降り、透き通るようなアイビー（ツタ）のグリーンノートや、酔わせるようなジュニパーベリーを従え、（ブラックペッパーやピンクペッパーといった）スパイシーなインセンスに包み込まれる王宮の中に、緊張していた精神を解き放ちます。
やがて太陽は姿を消し、温かい夜となってゆきます。そして、どこからともなくシベリアン・パイン（松）の甘いウッディな香りが夜風に乗ってやってきます。
どこか枯れ木のような〝人生の酸いも甘いも知り尽くした〟木々の栄枯盛衰を肌の上で感じることが出来ます。それはとても滑らかなバルサミックのリッチでまろやかな香りです。
この香りは、あの伝説の香り「ニュイ エトワーレ」の松とモミを彷彿とさせます。ただし、最初から最後までドラマティックな「ニュイ エトワーレ」とは違い、「ボワ ダドリアン」は、あくまで劇的に幕があがり、だんだんとまろやかになる非常に洗練された香りなのです。
香水データ
香水名：ボワ ダドリアン
原名：Bois d’Hadrien
種類：オード・パルファム
ブランド：グタール
調香師：カミーユ・グタール
発表年：2017年
対象性別：ユニセックス
価格：50ml／20,460円、100ml／27,830円
トップノート：レモンツリー
ミドルノート：アイビー
ラストノート：サイプレス、シベリアン・パイン、スパイスノート
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