バカラ ルージュ 540 エキストレ ドゥ パルファム
原名:Baccarat Rouge 540 Extrait de Parfum
種類:エキストレ・ドゥ・パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2017年
対象性別:ユニセックス
価格:35ml/42,900円、70ml/75,900円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
540度を超えた時に生まれる〝スーパーバカラ ルージュ〟

©Maison Francis Kurkdjian

©Maison Francis Kurkdjian

©Maison Francis Kurkdjian
この香りで私たちの時代を伝えたいと思いました。まず甘さが欠かせませんでした。しかし、以前使用していたすべての原材料を一緒に使用することはやめました。つまり、この時点で白紙の状態から始めたのです。
この香りは、クリスタルの3つの本質的な要素、つまり鉱物の息吹、火の息吹、そして職人技の息吹を私なりに解釈したものです。まるで人間の手が自然の魔法と対話しているかのようです。
この香りはとても現代的でありながら、時代を超えた感覚があります。その香りの軌跡はユニークで、持続性があり、他のどの香りとも区別がつきます。
フランシス・クルジャン
1764年、ルイ15世の認可のもとフランス・ロレーヌ地方に創設された高級クリスタルブランド、バカラとメゾン・フランシス・クルジャンのコレボレーションにより2016年に一般販売された「バカラ・ルージュ540」は、発売と同時に瞬く間に、世界中の人々の心を鷲掴みにしてゆきました。
そして一年後の2017年に「バカラ ルージュ 540 エキストレ ドゥ パルファム」が誕生しました。オード・パルファムよりも、より高濃度な、540度を超えた時に生まれる未知なるバカラ=〝スーパーバカラ ルージュ〟の香りです。
「バカラ ルージュ540」の名前の意味について

©Maison Francis Kurkdjian

©Maison Francis Kurkdjian

©Maison Francis Kurkdjian
「バカラ ルージュ540」の名前の意味は、透明なクリスタルに24金の金粉を混ぜ合わせる〝金彩〟を施すときに、540度の高温で少しずつ溶解することにより、独特の深みのあるスカーレットレッドを生み出すことが出来ることからです。「Le rouge à l’or=黄金の赤」とも呼ばれます。
ロレーヌ地方のバカラ村を訪れたクルジャンは、溶解炉で様々な物質が溶け合いつくられるクリスタルガラスの様子から大いなるインスピレーションを受け、この驚くべき製法を香りの中で再現しようと試みました。
クルジャンは最初から、片面には透明感と軽やかさ、そしてもう片面にはクリスタルの重さと豊かな色彩という二面性を持たせようと考えていました。「包み込むような香りとエアリーな香り、この2つは香水においては相反する概念なのですが」それをひとつのボトルに同居させたいと考えました。
そのため、クルジャンはバカラの魔法に着想を得て、鉱物、火の力、そして溶けたクリスタルに形を与える職人の息吹にインスピレーションを得て、3幕からなる嗅覚の楽譜を書きました。
クルジャンがこの香りの創造において心がけたのは、バカラのクリスタルガラスの品質の再現を香料により実現することでした。つまり通常のクリスタルガラスは、酸化鉛の含有率が24%程度なのですが、バカラのクリスタルガラスは、酸化鉛の含有率がすべて30%と割合が高く、そのため透明度、光の屈折率、反射率がたいへん高く、七色の輝きを生み出すのですが、これを香りの中でやってのけたのです。
〝赤く酔うバカラ〟のラグジュアリーな酔い心地

©Maison Francis Kurkdjian

©Maison Francis Kurkdjian
あなたの中に潜む、まだ覚醒していない休火山を目醒ませるように、流れる溶岩のように、素肌の上をすべり落ちてゆくこの香りは、スパイシービターなサフランとビタースイートなアーモンドの酔わせるような濃厚さからはじまります。
ふんわりと軽やかに弾けていくオード・パルファム版のようではなく、素肌に流れる溶岩が華やかにとろけて匂いたつようです。すぐに妖しくインドール豊かに甘やかなジャスミン(ヘディオン)と、甘くて塩辛いアンブロキサンと、イチゴシロップのようなエチルマルトールとエバニールが飲み込まれてゆき、長楽館のプラリーヌのような食感を素肌に味合わせるように広がらせてゆきます。
やがて、レザリームスキーなカシュメランがすべてを包み込み、ミルキーなビターアーモンドではなく、メタリックでスパイシーな、チェリーのようなビターアーモンドのなんとも形容しがたい妖艶さが赤い輝きとなってほとばしるのです。
焦がしキャラメルに包まれたビターアーモンドをアンブロクサン(アンバーグリス)に浸すという、画期的な組み合わせにより、〝赤く酔うバカラ〟のラグジュアリーな酔い心地に満たされてゆくのです。
オリジナルの香りとこの香りを比較すると、ドレスアップした絶世の美女が、さらにパリュールをつけ、己の美しさを究極にまで高めた美女の香り。それでいて、日常生活で身にまといやすいクワイエット・ラグジュアリーなセンスの良さを感じさせる香りです。
香水データ
香水名:バカラ ルージュ 540 エキストレ ドゥ パルファム
原名:Baccarat Rouge 540 Extrait de Parfum
種類:エキストレ・ドゥ・パルファム
ブランド:メゾン・フランシス・クルジャン
調香師:フランシス・クルジャン
発表年:2017年
対象性別:ユニセックス
価格:35ml/42,900円、70ml/75,900円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
トップ・ノート:エジプト産ジャスミン、サフラン
ミドル・ノート:モロッコ産ビターアーモンド、ヴァージニア・シダー
ラスト・ノート:ムスク、アンブロクサン、カシュメラン