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【ル ラボ】アナザー13(ナタリー・ローソン)

ルラボ
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アナザー13

原名:Another 13
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:ナタリー・ローソン
発表年:2010年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円
公式ホームページ:ル ラボ

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『AnOther 13』。それはあらゆる香水を裏切る香り。

ケイト・モスが表紙の『アナザー・マガジン』

『アナザー・マガジン』のケイト・モス

2010年に、ル ラボが、英国のファッション・アート・カルチャー雑誌『アナザー・マガジン』とコラボレーションし生み出された「アナザー13」は、新鮮な雑誌の紙からインスピレーションを得た香りとしてナタリー・ローソンによって調香されました。

「アナザー13」の「13」とは、13種の香料により生み出されたという意味を持ちます。

『アナザーマガジン』は、1991年にファッション・カルチャー誌『Dazed』を創刊したジェファーソン・ハック(1991-、ケイト・モスとの間に一女あり)により、2001年に創刊されました。ハックは、パリに存在した伝説的なセレクトショップ、コレットのサラ・アンデルマンに、広告やマーケティングに頼らないル ラボの存在を教わり、ずっとそのスタイルに興味を持っていました。

そして創業者の一人であるファブリース・ペノーと初めて会うことになり「すべての雑音を取り除き、純粋に香りの記憶やストーリーと向き合う」というそのブランド精神の崇高さに刺激を受けたのでした。

私は、ル ラボを創業したとき、ある悲しみを抱いていました。それは、広告を通じて、しばしば知らず知らずのうちに商品について語られる嘘や、メディアが刷り込んでいく理想の生活の欺瞞について、嫌というほど知っていたからでした。ファッションや美容は、商品を売るために女性や男性の不安を利用していた。

私たちはうんざりしていた。私たちは真実を感じられるものを作りたかったし、それが同じ志を持つ人々と彼らが必要としているものを結びつけていくと信じていた。私たちが伝えたかった真実とは、もちろん原材料のことであり、クリエイティブなプロセスの誠実さのことだった。フォーカス・グループも何もなかった。動物実験もない。1本1本、注文を受けてから作る。私たちは、香水を気に入って来店した人のことを知り、その人と10分から15分かけて香水を調合し、ラベルを印刷し、その人の目を見て「ありがとう」と言いたかったのです。

だから、でたらめはなかった。真実に基づいた革命だった。エスティローダー(2014年にル ラボを買収した)は、その真理を非常に尊重しており、常に最初の注文を振り返り、過剰生産はしていません。10年前、私たちの哲学は全くのナンセンスに思えたかもしれませんが、彼らがそれを尊重し、私たちが広告やマーケティングを一切しないという事実は、彼らがおしゃべりを止められない世界における沈黙の力を尊重していることを示しています。そこには希望がある。

ファブリース・ペノー(2020年)

このペノーの一文には、とても興味深い二つの相反する精神が存在します。それは、クリエイターに対して誠実であること(クリエイターに対する敬意)と、沈黙の力により、幻想を高めていくというマーケテング戦略を取っている(調香師を販売員を通して顧客に伝えさせない)部分です。

ルラボの調香師をお伝えしない姿勢に対しては、作り手に対する敬意が求められる現代の世において、時代に逆行する姿勢であることは否めませんが、本題から外れるので、この話題はここまでにしておきましょう。

なにはともあれ、ペノーの香水哲学に大いなる共鳴を受けたハックは、ペノーとコラボすることを渇望し「アナザー13」が誕生したのでした。この香りは2017年末までコレット限定の香りとして販売されていました。最初は500本しか生産されませんでした(シリアルナンバー入りで限定販売された)。

コレット閉店後の2017年12月22日からは、全世界のルラボで購入可能な香りとなりました。

私たちは夢にも、「アナザー13」がこれほど大きな支持を得るとは想像していませんでした。2017年にコレットが閉店した後、私たちはこの作品を全店舗で発売しました。人々はコレットのリリースのストーリーも知らないし、かつて限定販売だったことさえ知らない。

そして香水は、香りの中で語られたことのない物語を語る。おそらくそれは、独創的なものと保守的なものとの間の適切なバランスであり、目立ちたいが溶け込みたいという感覚なのだろう。シンプルさを求めるある種のニーズに応えている。

ファブリース・ペノー(2020年)

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「アンブロキサンが処方の90%を占めている」

©LE LABO

この香りのはじまりは、ルラボ一号店の前のエリザベス・ストリートでファブリース・ペノーとジェファーソン・ハックが立ち話した軽い会話からでした。やがて、会話が熱を帯び、店内でペノー自身が、棚から色々な原料を出し、ハックがその場で嗅ぎ惚れ込んだ、アンブロキサンとホワイトムスクを中心に、この香りが生み出されていくことになりました。

そのため「アンブロキサンは処方の90%を占めていて、アナザー13の魂のようなもの」なのです。

私にとっては、アンブロキサンが「アナザー13」に存在感と自信を与えている。また、非常に現代的な記憶を思い起こさせるというアイデアも重要だと感じました。マガジンは私たちの文化に対する現代的な言及である一方、フレグランスはノスタルジアと記憶に作用し、しばしば私たちを遠い過去へと誘います。

「アナザー13」でペノーがしたことは、非常に現代的なフレグランスの中に現代的な記憶の感覚を取り込むことでした。私にとっては、今を懐かしむ、現在の記憶のように感じられます。

ジェファーソン・ハック(2020年)

「アナザー13」は、香りだけでなく香りの構造も含めて、おそらく最も現代的な香りだと思います。崖の上に建つカリフォルニアの家のようです。とてもシャープだ。エディがこの調合のリード役で、彼はその様式化されたアプローチ、建築的なスタイルを楽しんでいる。そして、この香りの中には、確かに何かに対するノスタルジーのような感覚がすでにある。

ファブリース・ペノー(2020年)

まさに「アナザー13」は、『アナザー・マガジン』の精神そのものです。私たちはハリウッドのアイコンを取り上げ、超現代的なルックとポジショニングで表紙に登場させますが、そこにはハリウッドセレブの偶像化に対するノスタルジーも感じられます。私たちはそれを再定義していますが、それは同時に現代的なノスタルジーでもあるのです。

私たち2人は、10年前の当時、カルチャーで起きていたことに対するある種の感性を共有していたと思うし、超現代的で直接的で、対立的ではないが力強い何かが欠けていたのかもしれない。

「アナザー13」は本当にパワフルな存在でした。なぜあれほど人気が出たと思いますか?それは、このようなものが今までなく、現代的な何かに触れていたからでしょうか、それともコレットで長い間限定されていたからでしょうか?あるいはその両方でしょうか。

ジェファーソン・ハック(2020年)

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あなたが最後に見つけ出す”最後の香り”

©LE LABO

©LE LABO

エディと私は今でも香りのクリエイティブ・ディレクターであり、発売される香水のすべてを創作している。さらに今、シンプルさが求められています。10年前でも、フランスの香水は非常に複雑なものが主流でした。香りには50種類、あるいは80種類もの成分が含まれていたかもしれません。それは巨大なブーケでしたが、それはもう終わったと思います。

もちろん、そのようなブランドや、少なくともバロック的な香りを出すブランドは常に存在するでしょうが、多くの人がそのような香りに惹かれるとは思えませんし、香水がそのような方向に向かっているとも思えません。そう考えると、成分が少ないという点で、「アナザー13」は時代を先取りしていたことになります。

短い処方で、わかりやすく、それでいて魔法のような、定義するのが難しい方法で魔法のようなものを、人々の素肌と心に伝えていく明確なストーリー。今日、私たちはフレグランスやライフスタイルにおいて、物事をクリーンにして純粋さを追求する。この香水の純粋さと透明感、そしてドライダウンにある汚れた気まぐれなムスクの間には緊張感がある。それは官能性をもたらし、私たち一人ひとりに残る動物的本能に語りかける。この両極端の間に美しい調和があり、それがこの香水の秘密だと思う。

ファブリース・ペノー(2020年)

世界で最も〝いい香りのする人〟を生み出す香りは何か?と人々が聞かれたら、多くの人々が、心の中でこの香りの名を唱えながら、全く違う香りの名をあげるでしょう。

それほど、パーソナルな香りとして、自分のものだけにしたくなる〝沈黙したくなる香り〟〝静かなる贅沢〟といった表現が相応しいこの香りは、洋ナシとアップル、シトラスがとてもよくブレンドされていて個々に何がと言及することは出来ない、〝限りなく透明に近いフレッシュ感〟からはじまります。

まるで女が女であることを、男が男であることを喜べる、新鮮な空気を吸い込んだ瞬間のようです。

どこかシャンパンのような弾け感もあるのですが、でありながら激しさや爽快感は一切なく、静かに流れる血の金属っぽさと同時に、どこまでも穏やかな海原が続いている、バハマの孤島のような、エメラルドグリーンの遠浅の海の中で、太陽に愛されながら心地よく浮遊している、そんな贅沢な感覚に包まれてゆきます。

すぐにクリーンなホワイトムスクとアンブレット(植物性ムスク)が広がる中、同一線上に汗ばむ塩っ辛いクリーミーなアンブロキサンも広がり、さらにその同一線上にドライでスパイシーウッディなイソEスーパーを溶け込ませてゆきます。そこに光と影を生むジャスミンとモスが花草の匂いを解き放つことにより、静かに心をよろめかせる余韻がしずやかに広がってゆきます。

何よりも「アナザー13」の恐ろしいところは、ゴルゴタの丘でイエス・キリストに荊の冠をかぶせて殺した13番目の男を連想させる数字を冠しているだけあり、ジョルジュ・バタイユの『エロティシズム』の精神を凝縮したような香りとも言えるところがあります。

スキン・フレグランスと呼ぶには、あまりにも周りを惑わせ、揺り動かす香りなのです。それはまさに孤独を呼び覚まし、その小川を超えて、つながろうと欲望させる蠢きがあります。静かなる情熱を燃え上がらせる驚異的な持久力で、やさしく愛してくれる香り、つまりは「フレグランスではないアナザーなもの=最後に見つけ出された”最後の香り”」なのです。

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肌と肌を引き寄せる『引き寄せ香水』

©LE LABO

『ゴルゴ13』©Saito Production

さあ、まずは洗礼(聖水)を受け、神の子となり、木と一体化して、血の涙を流し果てるのだ!この香りは、氷のようにクールビューティな人と、日々過ごしているうちに、温かい人なんだと気づかされるような、そんな感覚を周りに与えてくれます。

最後に、この香りがなぜ革命的かということについて説明させてください。1980年代まで香水は、他人を魅了する目的のために存在していました。しかし、1992年に革命がおこります。「ロー ドゥ イッセイ」「オ パフメ オーテヴェール」「フェミニテ デュ ボワ」といった香りによる、自分のための〝心の栄養剤〟としての香りの役割のはじまりです。以後、香りは、この二つの境界線を行ったり来たりするようになります。

そんな中、2010年に次の革命がおこりました。それは自分のための香りでありながら、他人を魅了してしまう、もっともっとその人の素肌とつながりたくなる香りの生誕です。

この香りが、革命的なのは、スキン・フレグランスのようでありながらそうでなく、今までに出会ったことがない香りでありながら、どこか親しみやすく、クリーンでありながら少しダーティで、エロティックでありながら控えめなエレガンスも感じさせる、つまり矛盾の連続が終わりなく続いていくのです。

他人を魅了するフレグランスであるのはそのためです。まさに肌と肌を引き寄せる『引き寄せ香水』のはしりです。

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香水データ

香水名:アナザー13
原名:Another 13
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:ナタリー・ローソン
発表年:2010年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円
公式ホームページ:ル ラボ


トップノート:洋ナシ、アップル、シトラス
ミドルノート:アンブレット、サリチル酸アミル、モス、ジャスミン
ラストノート:イソEスーパー、セタロックス®、アンブレットリド、ヘルヴェトライド

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