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【ブルガリ】レ ジェンメ インペリアリの全て

ブルガリ
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香水データ

【ブルガリ】レ ジェンメ インペリアリの全て

All About Le Gemme Imperiali By Bvlgari



1992年に、ブランド初となるフレグランス「オ・パフメ オーテヴェール」を創作したブルガリは、その後に続く「ブルガリ プールオム」以後、万人受けするフレグランスを販売してきました(例外は「ブラック」のみ)。そして、その凄まじいディスカウント率により、一躍フレグランス・ブランドとしての知名度を上げていきました。しかし、一方で、2000年代の最初の10年間において、安っぽくて、個性のない、香水初心者向けのフレグランス・ブランドというイメージが、定着してしまいました。

そんな状況を変えるべく、ブルガリの香水部門のクリエイティブ・ディレクターに就任したヴァレリア・マニーニは、ブルガリ・フレグランスのラグジュアリー・イメージを高める戦略として、2012年よりブルガリ・フレグランス史上初の最上級ラインの制作を開始したのでした。そして、その調香をジボダン社の女性調香師ダニエラ・アンドリエに依頼したのでした。

かくして2014年10月に、バリ島のブルガリ・リゾートにて、100mlで41,580円する「レ ジェンメ」コレクションが発表されたのでした。そして、2年後の2016年4月に発売された続編が「レ ジェンメ インペリアリ」と呼ばれる3種類の香りからなるコレクションでした(2015年に「レ ジェンメ オリエンタリ」という3種類の香りも発売されているが日本では未発売)。

中国の歴代王朝が愛した宝石であるジェイド=翡翠(ヒスイ)をテーマに選んだ香水コレクションです。

翡翠が中国で大流行したのは漢王朝(紀元前206-220)の時代からであり、不老不死と生命の再生をもたらす石(玉)であると信じられていました。そのため秦の始皇帝(紀元前259-紀元前210)の遺体も翡翠で覆われていたといわれています。古代中国以外で翡翠を崇拝したのはインカ帝国においてでした。

そして、1950年代から60年代におけるブルガリで、翡翠は新しいクリエイションの絶好の材料として蘇えり、世界的な翡翠ブームが沸き起こったのでした。

「レ ジェンメ」で、中国へのオマージュとしてのフレグランス・コレクションを創造したいと考えていたブルガリからの依頼を受けた私は、翡翠(ヒスイ)こそが、古代からの中国の荘厳さを象徴する宝石であると考えました。そして、中国産のマグノリアを、3つの香りの中心として選びました。なぜならそれは翡翠が、光に包まれたときに生まれる乳白色の官能性を連想させ、ワックス状であり、とても高価かつ希少なものだからです。

ダニエラ・アンドリエ

3種類の香りに共通するのはマグノリアです。マグノリア・デヌダータとは、別名ハクモクレン(白木蓮)と呼ばれ、7世紀以降中国の寺院の庭で多く見られるようになり、「皇帝の寵愛」を意味する玉蘭とも呼ばれるようになりました。それぞれに共通するのは、宝石の香りから連想する、けばけばしいほどの華やかさではなく、翡翠の輝きにも似た、静かなる輝きに満ちていることです。

特徴的なボトル・デザインは、スイスのデザイン・グループ、アトリエ・オイによってデザインされました。

日本においては、ブルガリ銀座タワーと大阪ヒルトンプラザ店及び伊勢丹新宿のサロン ド パルファンでのみ発売されています。ブルガリの公式ホームページにおいては欠品しているのですが、2019年5月現在、全商品が販売中です。

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レ ジェンメ インペリアリ コレクション


デジィリア

スプレンディア

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