アディクティブステイトオブマインド
Addictive State of Mind キリアン・ヘネシーは2007年10月に「バイ・キリアン」(現在は「キリアン」)という名でブランド創業するにあたり、6作品からなるコレクション『ルーヴル ノワール—愛が描く甘い誘惑の世界—』を発表しました。
ブランド創業五周年にあたる2012年3月に『ルーブル ノワール』の姉妹コレクションとして発表されたのが『アジアン テイルズ』と『イン ザ ガーデン オブ グッド アンド イーブル—エデンの園で紡がれるアダムとイブの物語(善悪の園の中で)—』でした。
さらに2年後の2014年10月に、匂いや香りを持つ中毒性のあるものに基づいて作られたコレクション『アディクティブ ステイト オブ マインド—嗅覚への依存、日常からのエスケープ—』を発表しました。それは、フローラル、シトラス、バニラノートで作られた『イン ザ ガーデン オブ グッド アンド イーブル』の対になるような、男性をターゲットにしたコレクションでした。
実はこのコレクションで、(女性に向けた『イン ザ ガーデン オブ グッド アンド イーブル』とは対照的に)男性に対してもっと語りかけたかったのです。
キリアン・ヘネシー
「あなたが抵抗感を示すものほど、やがて心を支配してゆく」

©KILIAN PARIS

©KILIAN PARIS
私はこのコレクションを創造することをとても楽しみました。なぜならクリエイティブのプロセスとして、香りの世界に私が翻訳できる中毒について考えることが出来たからです。例えば、ゲームやギャンブルの中毒、私はそれを香りに落とし込む術をまだ知りませんが、コーヒーの中毒なら、コーヒーのアコードを使って、タバコの中毒ならシガーのアコード、大麻の中毒なら少し大麻のような香りがするアコードを使うことができます。
キリアン・ヘネシー
『嗅覚の依存症、本質的な麻薬』というテーマで、4つの香水、4つの魅惑的な毒、4つのドキドキするような逃避として、このコレクションは生み出されています。
グリーンカルダモン、タバコ、スモーキーな樺の木、幻覚作用のあるナツメグが、苦味のある中毒的な、そしてセンシュアルな刺激により、ものすごく魅惑的な場所に連れていってくれることでしょう。
かつてカール・グスタフ・ユングは「あらゆる依存症は悪である」と断言しました。アルコールにしても薬物にしても理想主義にしても、はじめは超越する感覚、またはリラックスする感覚を与えてくれるのですが、やがては心が支配され、より苦しい状況から抜け出せなくなってしまうのです。
そんな依存させる習慣から「悪」の要素を取り除いたのが、この香りのコレクションです。どんなに中毒になっても、心が支配されることはない〝夢のような中毒症状〟を生み出してくれるのです。
コレクション全四種類
2014年

イントキシケイテッド(カリス・ベッカー)

ウォッカ オン ザ ロックス(シドニー・ランセスール)

スモーク フォー ザ ソウル(ファブリス・ペルグラン)

ライト マイ ファイヤー(シドニー・ランセスール)
