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ウォッカ オン ザ ロックス|世界初のスーパープレミアムウォッカの香り

キリアン
©KILIAN PARIS
キリアン
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ウォッカ オン ザ ロックス

原名:Vodka on the Rocks
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:シドニー・ランセスール
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/36,850円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

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ウォッカが人間の体の中に起こす奇跡を表現した香り

©KILIAN PARIS

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ルラボの『シティ エクスクルーシブ』の成功を目の当たりにしたキリアン・ヘネシーは、2013年から自身のブティックのオープン記念に、その都市への賛辞として『ブティック・エクスクルーシブ・コレクション』をスタートしました。キリアンのニューヨーク・ブティック限定の「アップル ブランデー」は記念すべき第一弾の香りでした。

そして2014年2月に第二弾として、2012年12月にロシアのモスクワにあるCrocus City Mall(クロッカスシティモール)のブティック限定の香りとして作られたのが「オン ザ ロック」でした。シドニー・ランセスールにより調香されました。

この香りを創造するにあたり、キリアンに影響を与えた言葉は、ボードレールがキリアンが愛するピエール・ショデルロ・ド・ラクロの『危険な関係』を評した以下の言葉からでした。

“This book, if it burns, can only burn in the same manner as ice.”
(この本が仮に燃えるとしたら、それは氷を燃やすのと同じ方法でしか燃やすことはできないだろう)
氷は溶かすことはできても燃やすことはできない、すなわち『危険な関係』は、燃やすことなどできないくらい素晴らしい本だということをボードレールは言ったのです。この言葉が「オン ザ ロック」の出発点となりました。
冷えたウォッカは、一口飲めば、冷たい液体が口から舌、そして喉へとつたっていきますが、その直後に灼熱の熱さが体中を駆け巡ります。人間の体の中で起きるその奇跡を香水で表現しようとしたのです。
冷えたウォッカの香りを生み出すためにシドニー・ランセスールは、シャネルの初代調香師エルネスト・ボーが「N°5(No.5)」を生み出した時のアイデアでした。
それは、極寒の北極圏の湖や川が最も冷たい真夜中に、特別なすがすがしさを放つという事実とアルデヒドの香りの間に関係があるということでした(実際、極地で降る雪には、他の地域の雪に比べ、アルデハイドが10倍の濃度で含まれ、かぐわしい)。
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世界初のスーパープレミアムウォッカの香り

まさにロシアで最も好まれているリキュールであるウォッカ(1982年にウォッカ発祥の地であることが認められた)への賛辞として、キリアン自身が大好きなベルヴェデール・ウォッカがキンキンに冷やされ、氷(ロック)を鳴らしてグラス越しに誘惑する姿を香りで体現しています。

ベルヴェデール・ウォッカ(Belvedere Vodka)とは、ロシアと双璧を成すウォッカにゆかりのある地ポーランドで、1996年に誕生した世界初のスーパープレミアムウォッカです(LVMH傘下)。それは4回の蒸留により生み出され、アーモンド、バニラ、ホワイトペッパーの香り、ほのかに甘いベルベットのような口当たり、そして最高に滑らかですっきりとした後味が特徴です。2015年には『007 スペクター』の公式ウォッカ・パートナーに選ばれました。

ちなみにウォッカは、穀物を原料とし、発酵、蒸留を何度も繰り返したあとに白樺の炭で濾過して作るので、アルコール特有のツンとした臭いや雑味が徹底的に取り除かれているので、スピリッツ(蒸留酒)の中でももっとも無味無臭に近いお酒です。

つまりこの香りは、本場のロシアでは、クリアな風味が損なわれるためオンザロックで飲むことは決してないウォッカというシンプル・イズ・ベストな〝禅のスピリッツ〟に、安っぽさを感じさせるエタノール臭を一切感じさせずに、ラグジュアリーなファンタジーの要素を与えた香りと言えます。

2017年からは「アディクティブ ステイト オブ マインド —嗅覚への依存、日常からのエスケープ—」コレクションの一品として、「ウォッカ オン ザ ロックス」の名で世界的に販売されるようになりました。

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燃え上がる氷という、最上級のウォッカを口に含んだ時の感覚を…

©KILIAN PARIS

コリアンダー、カルダモン、アルデヒドは香りに「氷」の効果を与え、サンダルウッドとアンブロクサンは「白」の効果、オークモスは「パワー」の効果を与えるために使っています。

キリアン・ヘネシー

〝ロックグラス越しの氷の誘惑〟の香りは、コリアンダーとカルダモン、シナモン、クローブといった冷たいハーブ&スパイスに、弾けるベルガモット&レモンと冷たいアルデハイドを重ね合わせることにより、ウォッカが氷と氷の間を流れ落ちるような、ひんやりとしたアルコールの爽快感と清涼感を素肌に広がらせていくようにしてはじまります。

すぐに氷の入ったロックグラスを弄ぶように、青々しく甘くて苦いルバーブとみずみずしいピンクローズとスズランが溶け合い、フレッシュ感を増す中、きらきらと豪奢に泡立つアルデハイドとひとまとめになり、トニックウォーターが注ぎ込まれたようなグリーンアップル調アクアティック(かつソーピィー)なムードで満たされてゆきます。

そして香りは、燃え上がる氷の感覚という、最上級のウォッカを口に含んだ時の戦慄の感覚と、グラスの中で昇華していく氷の情景を素肌に同時に与えてゆきます。人によってはウォッカというよりも良質なジンをオンザロックで飲んでいるような感覚とも言えます。

やがてクリーミーなサンダルウッドとスモーキーなレザーとオークモスが、冷たいウォッカが肉体を温め、官能的に酔わせていくような非常に特別な嗅覚の体験で包み込んでくれます。素肌に残る余韻は、アンブロキシドが強く「クールウォーター」や「ソヴァージュ」のようなブルーなニュアンスもあります。

アバクロンビー&フィッチが世界中の若者の心を捉えていた2002年に同ブランドより発売され、アメリカを中心に大ヒットし、店内に充満させていたメンズ・フレグランス「フィアース」(ブルーノ・ジョヴァノヴィックとクリストフ・ラウダミエル)ともよく比較される香りです。

すごく興味深いのは、アバクロンビー&フィッチの衰退がはじまっていた2014年に、当時、忌み嫌われはじめていた店内の香りに似たこの香りが、ロシア限定で発売されたことです。

ユニセックス・フレグランスというよりも、メンズ用のかなり高品質なアロマティック・フゼアなコロンという風に感じる方もおられるでしょう。つまり髪を後ろにひっつめ、眼鏡とパンツルックでキリっと決めた女性にもぴったりな香りと言えます。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイドⅢ』で、「カルダモン ローズ」と呼び、「ここでシドニー・ランセスールに与えられた退屈な指示について考えてみよう。「ウォッカのオンザロックの匂いで」。完成したのはまるで面白くない、カルダモンとローズのあいまいで色あせた混合物。そもそも、ウォッカのオンザロックなんてだれが飲む? 」と2つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ウォッカオンザロックス
原名:Vodka on the Rocks
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:シドニー・ランセスール
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/36,850円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


トップノート:カルダモン、コリアンダー、アルデハイド
ミドルノート:スズラン、ルバーブ、ピンクローズ
ラストノート:オークモス、アンブロキシド、サンダルウッド、レザー