【ペンハリガン】ア バーム オブ カルム（ジュリエット・カラグーゾグー）

ア バーム オブ カルム

原名：A Balm Of Calm
種類：オード・パルファム
ブランド：ペンハリガン
調香師：ジュリエット・カラグーゾグー
発表年：2023年
対象性別：ユニセックス
価格：100ml／37,400円
販売代理店ホームページ：ラトリエ デ パルファム

『ポーション＆レメディ コレクション』とは？

秘密の研究室は、キャンドルの灯りで照らされている。彼の後ろには、植物学に関する珍しい本が棚を埋め尽くしている。百科事典のように分類されたハーブ、植物、花、そして、アルタード・ステーツ＝変更された状態を治す、あるいは引き起こすためのあらゆる種類のレシピや処方箋が紹介されている。媚薬、幻覚剤。それらの自然な力は魅惑的だった。自然の神秘を通して神を求めることは、彼のデスクで開かれている。

公式ホームページより

2023年8月（日本では2024年6月19日）にペンハリガンからまったく新しいコレクションである『ポーション＆レメディ コレクション』が発売されました。

創業者ウィリアム・ペンハリガンが、秘密の工房で最新のフレグランスを調合している、そんな〝忘れ去られていたフォーミュラ〟に着想を得た、気分を高める奇跡の成分がぎっしり詰まった、遊び心あふれる5種のフレグランスから成ります。

そのうちのひとつである「ア バーム オブ カルム」は、ジュリエット・カラグーゾグーにより調香されました。〝静けさの香油、心を落ち着かせるバーム〟と名付けられたこの香りは、〝あなたが抱える問題が吹き飛ぶかもしれない、安らぎに満ち溢れた〟フゼア・ウッディの香りです。

ツタンカーメン王のように、安らかに眠りにつく香り

1922年11月4日に、エジプト・ルクソールの王家の谷で、カーナヴォン卿の資金援助により発掘調査中の考古学者ハワード・カーターが、ツタンカーメン王（紀元前1342年頃 – 紀元前1324年頃、古代エジプト第18王朝のファラオ）の墓を発見、発掘しました。

その翌年4月5日にカーナヴォン卿が高熱で急死したことにより、「ファラオの呪い」という都市伝説が生まれ、ツタンカーメンの名は瞬く間に世界中に知れ渡りました。

ハワード・カーターがツタンカーメン王の石棺を開封した時、黄金の棺の上に置かれていた一輪の花は、3300年ぶりに外気に触れ、形を崩していくのですが、恐らく少年王の妻である王妃が置いたのであろうその花に対する切ない思いが、王を取り囲むあらゆる黄金よりも輝いて見えたとハワードは述懐しています。

この時同時に、ハワードの鼻腔に届いたのがラベンダーの香りでした。古代エジプトで、死者を天国に導く神聖なる花として栽培されていたラベンダーは、ミイラ作りの儀式に使う香油の原料でした。3300年の間、かぐ人もない孤独に生きて、秘密のように安らかに眠り、沈黙の香りを立てていたのでした。

ラベンダーとサンダルウッドに注がれるラム酒が生み出す安らぎ。

要注意です。あなたが抱える問題は消え去るかもしれません。まるで惑星の神秘的なビッグバンのように、突然、不可能なことがどうでもいいことに思えたり、最も悲惨なことが取るに足らないことと感じたり、劇的な大惨事がちっぽけなものに見えてくることでしょう。息ゆっくりと深呼吸しましょう。安らぎの雲に運ばれる静けさのしぶきを浴びる時です。

公式ホームページ

私は静けさを表現することを目指しました。清潔で心地よい香りをもたらすラベンダーやサンダルウッドなどの心を落ち着かせる成分からインスピレーションを得ました。普遍的な静けさを作り出すために、サンダルウッドの心を落ち着かせる性質と調和し、深い幸福感とリラックス感をもたらすパロサントの香りを取り入れました。

ジュリエット・カラグーゾグー

雪解けの水のようなカルダモンと、嵐を呼ぶようなクラリセージに、ラベンダーが溶け込み、五感を静かに刺激する穏やかさで包み込んでいくようにしてこの香りははじまります。

香水データ

香水名：ア バーム オブ カルム
原名：A Balm Of Calm
種類：オード・パルファム
ブランド：ペンハリガン
調香師：ジュリエット・カラグーゾグー
発表年：2023年
対象性別：ユニセックス
価格：100ml／37,400円
販売代理店ホームページ：ラトリエ デ パルファム

トップノート：ラベンダー、カルダモン、クラリセージ
ミドルノート：ゼラニウム、アイリス、ラムアブソリュート
ラストノート：オークウッド、サンダルウッド、ベチバー