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ボンド ガール

『007 美しき獲物たち』Vol.9|タニア・ロバーツの80年代プレイメイトルック

ボンド ガール
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80年代プレイメイトルック

ロジャー・ムーアは、タニア・ロバーツの母親が自分より若いことにショックを受けたという。そして、この作品において致命的とも思えるシーンがここに登場します。こんなセクシーなナイトガウン姿でベッドに横たわる美女の誘惑に乗らずに、椅子で寝るのです。

この作品より前のロジャー・ムーアのジェームズ・ボンドの辞書にこういう事が存在したでしょうか?

世界中の青少年たちに良くも悪くも、出会った美女と全てセックスしたいというオーラを発散して、大きく生きなさいと説いてきたJBのその姿に、急激な老いを感じてしまう衝撃的な瞬間でした。ああ・・・黄金銃を持つ男ももはや過去の話なのかと・・・

80年代のプレイボーイから抜け出てきたかのようなセクシーなナイトガウン姿。

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ステイシー・サットン スタイル5

ナイトガウン
  • シルクのミニガウン

こんな姿で横たわる美女に、手を出さないボンド。

限りなくパーフェクトに近い程好い肉付き。

いかにも80年代なマイケル・モンローのようなヘアスタイル。

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ステイシー・サットン スタイル6

女子大生ルック
  • ボーダーニット
  • グレージュ・タイトスカート
  • 黒のハイヒールパンプス

80年代の『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』なんかで主人公の女性(最後まで生き残る役柄の人)が着ていそうな優等生的なこの女子大生ファッションがとても魅力的です。でも本作ではほんの一瞬だけです。

タイムレスなボーダーのバランス。

大柄の女性が走ると、どかどかしている印象を与えてしまいます。

ボーダーの弱点は肩幅が目立つところ。

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ステイシー・サットン スタイル7

ジェダイルック
  • ベージュのチュニック、ワイドスリーブ
  • ベージュのタイトスカート
  • グレージュのハイヒールパンプス

スターウォーズ』でルーク・スカイウォーカーが着ていたようなチュニックをステイシーが着ています。極めて80年代ですが、ブロンドヘアの女性が白やベージュの衣装を着ると、ドレス以外は地味に写ってしまうことが多いです。このファッションは、まさにその好例です。しかも、もう一人のボンドガールは、グレイス・ジョーンズなわけですから。案の定食われてしまいました。




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ステイシー・サットン スタイル8

カバーオール1
  • ディッキーズのブルーのカバーオール

タニアはこのだぶだぶのカバーオールを着て、すぐに撮影を継続することを拒絶しました。このシーンはその瞬間のリアルな感情のシーンです。

そのため衣裳デザイナーは、タイトな別ヴァージョンを作ったのでした。

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ステイシー・サットン スタイル9

カバーオール2
  • タイトなグレーカバーオール

「まるでアルマーニね」とご機嫌なタニア。

このカバーオールはかなり可愛いです。

作品データ

作品名:007 美しき獲物たち A View to a Kill (1985)
監督:ジョン・グレン
衣装:エマ・ ポーテウス
出演者:ロジャー・ムーア/クリストファー・ウォーケン/グレイス・ジョーンズ/タニア・ロバーツ/アリソン・ドゥーディ