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ラルチザン パフューム

【ラルチザン】オート ヴォルティージュ(ベルトラン・ドゥシュフール)

ラルチザン パフューム
@L'Artisan Parfumeur
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オート ヴォルティージュ

原名:Haute Voltige
種類:オード・パルファム
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/29,160円

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香りのピアノ交響曲第一番

@L’Artisan Parfumeur

2013年に、ラルチザンも最上級フレグランス・ラインの展開を図りました。結果的には継続できなかったのですが、その最上級ラインの名を「エクスプロージョン オブ エモーション」と申します。〝恋愛における感情の高まりを香りで表現する〟というテーマで創り出された作品が一挙3作品発売され、翌2014年にも〝人が内に抱える何かを揺さぶる感情を香りで表現する〟というテーマで3作品発売されました。

オート ヴォルティージュ」は、第二弾の3作品のうちのひとつです。その名の意味は「最高の飛行技術、高度なアクロバット」です。心のタガを外した瞬間の、鳥肌がたつような強烈な歓喜をイメージした香りは、ベルトラン・ドゥシュフールにより調香されました。

フルーティなザクロとブラックペッパーによる〝とまどい〟を覚えさせる金属果実の香りからはじまります。やがて、違う香水を振り掛けたかのような、全く違うムードのひんやりとしたジュニパーベリーがほんのり漂う甘いレッドピオニーとローズが心地よく香り立ちます。それはまるで何かに挑戦する前に張り詰めた神経が解放され(この香りの副題は「感情を解き放って」)、多幸感に包まれた瞬間のようです。

ラストには、消え行くフローラルに重なり合うかのように、温かくも芳醇なウッディが優しく現れ、ドライダウンしていきます。

斬新なようであって、この香りは間違いなくチャイコフスキーの「ピアノ交響曲第一番」の再演です。それは、二度と繰り返されることのない閃光のようなオープニングからはじまり、至福の調べを経て、大いなる終局へと迎えていく流れを忠実になぞりあげた香りと言えるでしょう。

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香水データ

香水名:オート ヴォルティージュ
原名:Haute Voltige
種類:オード・パルファム
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2014年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/29,160円


トップノート:ザクロ、ブラックペッパー
ミドルノート:レッドピオニー、ジュニパーベリー、ローズ
ラストノート:オークモス、バルサムモミ