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カイエデモード香水図鑑を応援する|2025年5月30日~6月1日終日

2025年夏に9年目を迎えるカイエデモード香水図鑑。このたび聖地調査が完了し、5月より東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸の約100か所の『香水超聖地ガイド』の更新を行っております(6月中に完成予定)。さらに、4月末より、これからの日本の香水業界を動かしていく25人のキーパーソンのインタビュー記事『フレグランス・アイコン・インタビューズ』を公開させて頂いております。

この大いなる活動にあたり、2025年5月30日~6月1日終日にあたりご寄付を募らせて頂きます(エックスのDMが半日不調であったため1日延期させて頂きます)

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【ラルチザン】アムール ノクターン(ベルトラン・ドゥシュフール)

ラルチザン パフューム
@L'Artisan Parfumeur
ラルチザン パフューム
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アムール ノクターン

原名:Amour Nocturne
種類:オード・パルファム
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2013年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/30,150円

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華麗なる20世紀の恋愛の香り

@L’Artisan Parfumeur

2013年に、ラルチザンも最上級フレグランス・ラインの展開を図りました。結果的には継続できなかったのですが、その最上級ラインの名を「エクスプロージョン オブ エモーション」と申します。〝恋愛における感情の高まりを香りで表現する〟というテーマで創り出された作品が一挙3作品発売され、翌2014年にも3作品発売されました(この香りと「ラペルトワ」は、ボトル・リニューアル後、2019年はじめまで日本でも販売されていました)。

アムール ノクターン」は、最初の3作品のうちのひとつです。その名の意味は「愛の夜想曲」です。夜想曲と言えばショパンの『夜想曲 第2番 変ホ長調』Op.9-2(1831)が最も有名ですが、1956年のアメリカ映画『愛情物語』の中でカーメン・キャバレロによって演奏されたアレンジが実に素晴らしいです。

愛が生むロマンティックなムードを香りにしたのがこの香りです。ホットミルクと焦げたキャラメルが絡み合うまろやかなウッディーノートから、火薬と蘭の花がアクセントになった力強く情熱的な香りは、ベルトラン・ドゥシュフールにより調香されました。そして、この香りはまた、ジャン=クロード・エレナによる「ボア ファリヌ」にオマージュされた作品でもありました。

愛は静寂に包まれる真冬の森の夜にやって来ます。それはまるで、聖夜に21世紀的な世界観から解き放たれた2人の特権であるかのように、まずは大自然のシダーの香りに大聖堂から漂うインセンスの香りが絡み合います。さぁ、愛を運ぶ香りの夜想曲の始まりです。

暖炉に火が灯されました。そこに、ホットミルクと焦がしたキャラメルの甘い香りが訪れます。まるで50年代のハリウッド映画のような懐かしい温かさに包まれます。そして、2人の情熱的な視線が火薬の香りを誘導するのです。バニラとムスクが愛を伴うセックスが、かくも優しく温かいということを教えてくれるのです。

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香水データ

香水名:アムール ノクターン
原名:Amour Nocturne
種類:オード・パルファム
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:2013年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/30,150円



シングルノート:シダー、フィグミルク、ミルク、キャラメル、火薬、オーキッド、ムスク、バニラ