『カイエデモード香水図鑑』に、新作発表会・内覧会・コンサル依頼を送る ← 2026年春より依頼殺到しておりますので明示します。

『香水の館』事件|小分け香水詐欺を風化させないための記事

香水詐欺大国・日本
香水詐欺大国・日本
この記事は約5分で読めます。

小分け香水詐欺とは、つまりは乗っ取り香水詐欺のことです。

香水の小分け販売に対して、香水ブランドや香水代理店の方々の多くの反応は、『盗人』のような印象です。それはやはり、香水を作り上げた人々の労力に対する深い想いから湧きあがる感情でしょう。

現在日本には、それぞれの企業から許可を頂いて、小分け販売している小分け香水販売業者(サブスク香水業者)と、許可なしにグレーゾーンで小分け香水販売をしている業者が存在します。双方に共通している点は、当然のことながら、しっかりとした小分けシステムを整え、香水のクオリティが落ちないようにして、香水小分けしている点です。

ここに恐ろしい事実を発表しましょう。第三の小分け香水販売業者が存在します。

グレーどころか完全にブラックな存在です。それはこういうことです。オリジナルの香水に対する敬意を一切払わずに『偽物』を販売しているという事です。

このようなことを行っている業者や個人は、フリマアプリでも頻繁に見受けられるのですが、最も組織的であくどかった存在が『香水の館』という、2024年当時日本最大規模の小分け香水販売サイトでした。

スポンサーリンク

地面師のように香水を乗っ取り、フェラーリに乗る男

2024年8月5日に楽天、Yahoo!ショッピング、Qoo10など大手オンラインショッピングモールで小分け香水を販売していた『香水の館』が摘発されました。以下、産経新聞からの転載です。

高級ブランドの偽の香水を販売し客から代金をだまし取ったなどとして、愛知県警は5日、詐欺や商標法違反などの疑いで香水の通信販売を手がける「ジーラック」(同県瀬戸市)社長、中嶋恒彦容疑者(40)=名古屋市西区大野木、詐欺罪で起訴=を再逮捕した。逮捕は5回目。容疑者は「香水の館」などの名前で大手通販サイトに出店して「シャネル」などの偽物を格安で販売し、昨年3月からの1年間で約12億円の売り上げがあったという。

再逮捕容疑は他の者と共謀して今年5月、通販サイト上に高級ブランドの香水の画像を掲載し、ブランド名が書かれた容器に正規品ではない香水を詰め販売して商標権を侵害、名古屋市の50代女性に1680円で購入させたとしている。無許可で香水の製造販売をしていた疑いもある。

県警捜査2課によると、同社は正規品をエタノールで薄めたものや、自社製品と混ぜたものなどを販売した疑いがある。県警は同社の関係先を家宅捜索し偽物を調合するマニュアルなどを押収した。中嶋容疑者は、新型コロナ対策の雇用調整助成金の詐欺容疑で逮捕されていた。

追加情報として、サイト自体は5月20日あたりから商品数ゼロの状態になっていました。『香水の館』自体は実際には2020年3月あたりから存在していました。

スポンサーリンク

『香水の館』の偽造香水のカラクリ

元々はマジカナという中嶋恒彦容疑者の名前を逆から読んだオリジナル香水を販売していました。

ちなみにこの香水は、チープな香料で作った安っぽいデュープ・フレグランスなのですが、売れ行きが良くなく、在庫が膨大に増えたこともあり、小分けした高級ブランド香水に混ぜて販売する事にしました。

まるで地面師のように、メーカーが作り上げた香水を乗っ取る行為=〝乗っ取り香水〟商法を行っていたのです。

Qoo10の『香水の館』のフォロワー数は2万を超えていた。

2021年から『香水の館』は楽天やYahoo!ショッピング、Qoo10で販売し、人気YouTuber・TikTokerにも取り上げられ、400万以上の再生数がまわったこともあり、逮捕時には、年間約12億円の売り上げを上げていたと言われています。

ここで気になるのは、香水を偽造するためのテクニックを中嶋自身が考えたのか?それとも香水製造のプロがこの事件に関わっていたのかどうかという事です。いずれにしても、大した罪に問われず、野放し状態のようなので、マルチ商法のように、さら小分け香水業界の、偽造集団として細胞分裂している可能性は大です。

尚、同時期にほぼ同じ小分け香水を販売していた『パヒューム〇ンシア』という楽天ショップは、一時休業を経て現在は、マジカナを販売しています(責任者の苗字は中嶋)。

果たして『香水の館』詐欺に対して、購入者全員に返金した上で、香水産業に再び関わっているのでしょうか?もし返金及び謝罪を頂いている方おられましたら、ご連絡ください。

スポンサーリンク

さらに計1億円超の雇調金詐取も行っていた。

実は中嶋は、2024年5月15日に、知人名義で計1億円超の雇調金詐取、容疑で逮捕されているのです。以下、再び産経新聞からの転載です。

従業員ではない知人の名義を使って国の新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金(雇調金)を詐取したとして、愛知県警は15日、詐欺の疑いで、通販を手がける同県瀬戸市の「ジーラック」社長、中嶋恒彦容疑者(40)=名古屋市西区=ら男3人を逮捕した。

県警によると、中嶋容疑者は令和2年9月~3年12月、従業員の休業手当や教育訓練の名目で計1億円超の雇調金を申請。県警は大半が虚偽だったとみている。

ほかに逮捕されたのは、いずれも中嶋容疑者の知人で自営業の大藪広容疑者(41)=同市名東区=と藤本健一容疑者(37)=自称、同市中区。

逮捕容疑は、ほかの人物と共謀して2年9月30日、大藪、藤本両容疑者の名義で愛知労働局に虚偽の申請書を提出して2人の休業手当約179万円を詐取したとしている。県警は3人の認否を明らかにしていない。