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【2018‐19年冬】おすすめラグジュアリーバッグPART2<グッチ>(2ページ)

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エディター・プロフィール:圭子・スカイウォーカー

生年月日不明。性別不明。国籍日本。見た目は30代前半、身長170cmくらい。藤圭子にすごく似ている。ラグジュアリー・ファッションに対する情報の幅の広さから、恐らく現役の関係者と推測される。本人とのやり取りはメールと電話と二度っきりの会見のみ。口癖「ファッション誌はあてにならないので読まないわ」。大好きなものは「ダイアン・アーバスの写真とニーナ・シモン」、最も嫌いなものは、「SNSに夢中な女子と、プチプラ自慢する人たち」とのこと。(長谷紅記)

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2.グッチ

前シーズン記事 2018年春夏おすすめラグジュアリーバッグPART2<グッチ>

ネオ・グッチの逆襲。この世の春を謳歌しているグッチ。そして、グッチには、その特権を享受する権利が十分あります。なぜなら、世界中が、アンチ・ロゴ&ミニマル信者だった2015年に、“賑やかなことはいいことだ!”と言ってのけたのだから。

2015年1月に、2002年からグッチのデザイナーとして働いていたアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティヴ・デザイナーに就任した時に始まった〝ミケーレ朝〟。当時、この新時代の王の存在について、11000人のグッチの従業員さえもほとんど知らなかったんだけど、フリーダ・ジャンニーニが、食い潰したトム・フォード(とドメニコ・デソーレが1994年から2004年にかけて築き上げた)の遺産を、嘘のようなハイスピードで復興させたの。

ミケーレ朝の興隆の秘密は、アジア人と日本の若者のミーハーな心を見事につかんだ所にあるの。それはこれ見よがしなスタイルで、安っぽささえも時には感じさせるんだけど、なぜかそんなグッチに対して、ハイセンスな大人たちが、私を輝かせてくれる一品を見つけてやろうという〝本当のネオ・グッチの輝かせ方を見せてあげるわ〟という気分にさせてくれる不思議な中毒性を秘めているの。

相当センスの悪い人達も愛用している大流行中のブランドだからこそ、そんなアイテムを余裕で使いこなす自分も見せたいと思わせる所に、ネオ・グッチの狡猾なブランド戦略があるのよ。だから、まんまとその戦略に乗りましょう。今を楽しむのよ!なぜなら2019年はネオ・グッチの逆襲の結末が見える一年なのだから・・・

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バスケットボール 486,000円 ★★★★★




圧倒的な存在感に満ちたレザーバッグ。あらゆる年齢層の女性が持っても必ずサマになるバッグ。それがネオ・グッチの「バスケットボール」。全体にあしらわれたシルバートーンのスパイクは、1980年代のグラム・ロックとパンクのテイストを表現しているの。

新作のキルティングバッグが、若さと10代の頃に持つチープなコスメポーチを連想させる=〝躍動する生〟に対して、「バスケットボール」は、完全に〝死神バッグ〟なの。でありながら、ラグジュアリー・ブランドの風格を漂わせているところに、アレッサンドロ・ミケーレのアクセサリー・デザイナーとしての真骨頂を感じるの。

これぞ、2019年のグラディエーター・バッグよ!グッチ銀座・青山クラスじゃないとまず手に入らないはず!

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オフィディア・ミディアム 270,000円 ★★★★★





2017年5月のグッチの2018年クルーズコレクションで発表されたバッグ「オフィディア」。その名は、蛇の名であり、今ではクローズやローファー、バッグにも登場するグッチのアイコンのひとつ。しかし、このバッグは、そんな名の由来を微塵も感じさせないクラシカルにモード感をミックスした万能バッグなの。

ダブルGチャーム付きジッパー2つとバッグの上部にあるダブルGのエンブレムが集結する〝ダブルGのフュージョン〟がくどくなくて、とてもかわいいの(大人でも許されるかわいさ)!そして、1950年代からグッチを象徴するウェブ・ストライプが、ネオ・グッチに伝統の継承という最強の武器を与えているの。

1990年代から2000年代にかけて、〝負のモチーフ〟とまで言われたグリーン/レッド/グリーンのウェブ・ストライプの逆襲こそが、ファッションというものの面白さなの。かつては忌み嫌われたものが、崇拝されると言う〝人間の身勝手さ〟を大いに反映したバッグ、それが「オフィディア」よ。

ダブルGのエンブレムは、1921年にイタリア・フィレンツェに旅行鞄などを扱う皮革製品を扱うブランドとしてグッチを創業したグッチオ・グッチの栄光を称えて、1933年に息子のアルドーが生み出したものなの。そして、このダブルGのエンブレムこそが、デザイナーの名前をブランドロゴに冠した史上初めての出来事だったの。

「オフィディア」シリーズだと断然お勧めなのがドーム型トップハンドルバッグのブラックスエードよ。これならモードにも、フォーマルにも、キレイめカジュアルにも合わせやすいはず。付属するショルダーストラップで斜めがけ出来るのも重要なポイント。

全体的に「オフィディア」シリーズはクールなバッグが多いの。