タイガーヘッドトート 298,080円 ★★★★★
グッチのタイガーヘッドモチーフの歴史を知る映画として、多くのグッチアイテムが登場し、ミケーレ自身も多大なる影響を受けている「007 黄金銃を持つ男」をおすすめするわ。
私はこのタイガーヘッドが大好きなの。その一番目の理由は、「ソーホー」や「GGマーモント」のようにアジア系観光客のミーハーアイテムに成り下がっていないとこなの。グッチのバッグを選ぶときに重要なのは、ギンザ・シックスや新宿伊勢丹、松屋銀座、梅田阪急、心斎橋大丸で、アジア系観光客のバッグをチェックしてみることよ(これは人種差別ではなく、アジア人同士だからこそ参考になるNGスタイルを見極めるための作業よ)。
伝説的なファッション&ジュエリーデザイナー、ハッティ・カーネギーの1940年代のアーカイブにあったヴィンテージジュエリーにインスピレーションを得たこのタイガーヘッド(007ではマネーペニーがブローチとして使用していた)がスエードもしくはパテントレザーの真ん中で〝月に向かって〟吼えているの。そこにグリーン/レッド/グリーンのウェブ・ストライプが交差し、圧倒的な存在感と風格に、絶妙な滑稽さがスパイスされているの。
何よりも素晴らしいのはレザー ディテール付きダブルチェーンストラップと、取り外し可能なジップクロージャー付きポーチ。ただし、ニューヨーク・ヤンキースとのコラボ・ヴァージョンには、全く興味が沸かないわ。どんと大写しにされた「NY」の文字は、ラグ&ボーンのTOKYO LOVE STORY TEEの文字並みの危険球じゃないかしら。
GGマーモント・トートバッグ 354,240円 ★★★★★
私が敬遠している「GGマーモント」シリーズの中でも、トートバッグだけはかなりおすすめなの。ただし、27.5cmのミディアムではなく、39.5cmのラージ・サイズだけよ。
これって最強のカップルバッグだと思うの。ストリートでもフォーマルでもカジュアルでもどんなシーンでもただ使えるだけじゃなく、ハイモード感を演出してくれるバッグなの。
アンティーク感のあるゴールドトーンの金具とブラックのキルティング・レザーの相性が抜群で、ダブルGのエンブレムが静かなる「グッチの風格」を示してくれるの。
グッチのバッグはどちらかというと、「私ってすごいでしょ!」って誇示しすぎるきらいがあるので、このくらいのトーンのバッグの方が、嫌みがないのよね。今はカッコ良くても、半年も経てばGUCCYバッグのように狙いすぎてる感が、究極のカッコ悪さへ繋がりそうなバッグだと、これ見よがしな嫌みがありすぎなのよね。
70年代にグッチが用いたベルトバックルからインスピレーションを得た「GGマーモント」ハンドバッグは、2016-17年秋冬コレクションにデビューしたグッチのアイコン・バッグよ。
ただし、今では、インスタに影響されやすいアジア人観光客の定番アイテムになっており、ファッション感度の高い人々が避けるハンドバッグの代名詞になっているの。 |
アリー・ミディアム・ショルダーバッグ 297,000円 ★★★★☆
2018年11月に発売開始された新作バッグ「アリー」は、グッチ初のパリ・コレクションを開催した南フランスの古都アルルにちなんで名づけられたの。 ダブルガセットと大きなフラップが付いたデザインのショルダーバッグは、スエードとレザーを組み合わせたブラック・モード感が、光沢のあるダブルGによって、エレガンスの領域へと高められているの。いわゆる美人バッグね。
ピンクのレーヨンのライニングが、意表をついた大人のかわいさを演出してくれるの。クールな綺麗めスタイルのお姉さんが、バッグを開けた時に、このピンクが見えると、たいていの男子は、クラッとくるはず。
バンブー・クラシック 434,160円 ★★★★☆
2017年秋冬コレクションに発表されたバンブーバッグのニューヴァージョンのひとつよ。東洋風なゴールドプリント入りのブラックレザーに、ウェブ・ストライプのショルダーストライプとバンブーハンドルとバンブークロージャーが特徴。
ローズプリントが入ったシルクライニングはコレクション仕立てよ。女性にとっての永遠の憧れのグッチバッグ、それがバンブーバッグよね。
1947年に誕生したバンブーバッグは、第二次世界大戦後の物資不足の中、日本から輸入した竹を使って作られたの。1950年から60年にかけてハリウッドスターも愛用することになり、グッチのアイコンバッグとなったのよ。 |