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モニカ・ヴィッティ2 『太陽はひとりぼっち』2(2ページ)

    作品名:太陽はひとりぼっち L’eclisse (1962)
    監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
    衣装:ビーチェ・ブリケット/ギット・マグリーニ
    出演者:モニカ・ヴィッティ/アラン・ドロン



    服装ごとにバッグが変わる作品



    ヴィットリア・スタイル5
    • ボートネック、7分丈スリーブ、モザイク柄カットソー
    • グレー系の膝丈スカート
    • バイカラーパンプス
    • ツイストロッククロージャーのハンドバッグ

    そして、シンプルながら品のある腕時計。冒頭、外交官の恋人リカルドと別れ話をしていた時につけていたカルティエらしきジュエリー・ウォッチはもう二度と現れない。



    どこか吉瀬美智子に似た雰囲気

    アラン・ドロンに負けない存在感を持つモニカ・ヴィッティ。

    破産した男が紙切れに書いていたものを確かめるヴィットリア。その後ろには、アラン・ドロンの影が・・・

    スタンバイ中の二人。とても可愛いミニハンドバッグ。

    じゃんけんをする二人。素のモニカの表情が新鮮で素敵。

    ヴィットリア・スタイル6
    • レースの唐草模様カットソー、7分丈半そで、ボートネック
    • 黒スカート、膝丈
    • ストラップサンダル、7cmくらい
    • ミニハンドバッグ

    ここまで5着すべてがボートネックのカットソーです。その後に、ブラウスを挟み、最後の一枚のカットソーもボートネックです。この作品は、ボートネックという30女がタイムレスに輝くファッションを上手く着こなすための、大人の女性の教科書のような作品なのです。そして、ヴィットリアという女性は、カットソーを着替えるのと同じように、バッグの組み合わせも変えてくる女性なのです。ここに、彼女のセパレーツの概念が、カットソーとスカートだけでなくバッグも併せて考えているということが良く分かります。

    大人のコーディネートとは、落ち着いたシルエットでありながら、デザインで遊び、バッグで最終的なバランス調整を終え、全てをすっきりとミニマルに纏めるということなのです。

    それにしても、モニカ・ヴィッティという女優は、今の日本の才能では生かし切れていない〝日本の至宝〟吉瀬美智子様に似ています。もし彼女が、アントニオーニと同じ時代に生まれていたならば、そのミューズになり得たような光るものを持つ女優です。やはり、大女優というものは、1人で生み出されることはなく、天才監督との共同作業によって周到に準備された、〝予定された才能の記録〟なのです。21世紀の日本に欠けているのがこれです。あの日本の「昼顔」と本作の間には、芸術性と哲学性の天と地の差を容易に感じさせます。前者は3年も経てば、ガラクタに過ぎない作品であり、後者は年を経つ毎に輝きを増す作品なのです。



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