ファッションに翼が生えた瞬間。
バーバレラ・ルック7 革命服
- ブラック・トップス、右の胸とお腹がPVCでオープンになるように加工されている、ノースリーブ
- ブラウンタイツ
- ブラウン・レザー・ビキニ(相撲のまわしのような)
- 透明地に黒ドットのビニールケープ
- サンドベージュと黒のバイカラーブーツ
パコ・ラバンヌの功績の一つとして見逃されやすいのが、(フェミニズムという大義名分を逆手に取って)ファッションにおけるエロスをポップアートと連動させて、モードへと昇華させたところにあります。
それは映画というメディアと、ロジェ・ヴァディムという男に目をつけたパコ・ラバンヌの凄さであり、ピエール・カルダンやアンドレ・クレージュには出来なかった事なのです。
パコ・ラバンヌは、映画というメディアによって、永遠の命を勝ち取り、ファッションを、空に飛ばせることが出来たのでした。
デュラン・デュランの誕生

デュラン・デュラン博士は、オルガスマトロンという性的拷問装置を発明した。

それは、発狂するまでエクスタシーを連発させ、「クレッシェンドで死ぬ」ことになるパイプオルガンである。(写真の男は、リアル・エクスタシー・マシーン=ロジェ・ヴァディム)

この博士から名前を取って生まれた英国のロックバンド「デュラン・デュラン」。
ダイアナ元妃が、最も愛したロックグループ・デュラン・デュラン。1997年には、「エレクトリック・バーバレラ」という曲をつくり、本作へのリスペクトを示したのでした。