究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
関西・名古屋

ゲラン JR京都伊勢丹店【全国フレグランス×香水聖地巡礼ガイド2024】

関西・名古屋
©JR KYOTO ISETAN
この記事は約4分で読めます。

ゲラン JR京都伊勢丹店

場所 京都・JR京都駅
住所 〒600-8555 京都府京都市下京区東塩小路町 2階
電話 075‐351‐9990

ゲラン帝国の日本国内への大進軍はパンデミックの終焉と共に、「ラール エ ラ マティエール」「アクア アレゴリア」のリニューアルにより間髪入れずにはじまりました。かつて、古い世代の高級フレグランス・ブランドのイメージが強かったこのブランドは、今ではZ世代においても、憧れの高級ブランド、または〝究極の香水ブランド〟として羨望の的になっています。そんなゲラン帝国が、2024年6月4日に、遂に〝日本の香りの都・京都〟に本格的なフレグランス・ブティックを誕生させたのでした。かの地には、素晴らしい二人のフレグランス・エキスパートの方々と一人の青年販売員様がおられます。
スポンサーリンク

シャネルを失った、JR京都伊勢丹の逆襲シーズン2

©JR KYOTO ISETAN

全国規模で今、百貨店は、インバウンドに向けて、ラグジュアリー・ブランド&ジュエリーとコスメ&フレグランスのカテゴリーに力を入れています。基本的に、香水ブランドがその百貨店に入るかどうかを考える基準は、ルイ・ヴィトンとエルメスがその百貨店に存在するかなのですが、そのいずれも入っていないJR京都伊勢丹にゲランのフレグランス専門ブティックが入ったということは、かなり異例のことです。

ちなみに、ここのコスメコーナーは全国の主要百貨店の中で、唯一シャネルが存在しない百貨店(正確には数年前にシャネルが抜けた)です。恐らく、本来なら、京都高島屋に出店するのが定石であるはずのゲランのフレグランス専門ブティックをこちらに持ってきたということは、かなりやり手のフィクサーがおられるのでしょう。

そのフィクサーの手による、今年(2024年)の京都のサロンドパルファンは、日本の香水業界を激震させるすごいイベントになると思います。

スポンサーリンク

ゲラン帝国、遂に〝日本の香りの都・京都〟に到達す。

さて、2024年6月4日に、JR京都伊勢丹にオープンしたゲランの大型フレグランス・ブティックは、西日本で四店舗目となる「ラール エ ラ マティエール」をはじめとするフルライナップのフレグランスが集結した店舗です。日本最大規模のディオール・ビューティーのブティックの向かいにあります。

こちらには、二人のフレグランス・エキスパートの方がおられます。ディオールのフレグランス・エキスパートやスペシャリストの方々が、まだまだ未熟な社内トレーニングに対して、ご自身の学習により素晴らしい香水接客を行っているのに対し、ゲランの社内トレーニングは完璧です。

何よりも、ゲランが素晴らしいのは、敢えて、フレグランスのポップアップのイベントを全国的に増やすことにより、トップオブトップを頂点に置く、エキスパートが集結する機会を増やしていることによります(ディオールも同じような機会を設けているが、ゲランの方が頻度が高い)。

このフレグランス・ポップアップ・イベントが、エキスパートの経験値を高めていくことになります。そのため、ゲランのフレグランス・エキスパートは狭き門である上に、このバッジを付けておられる方は、間違いなくパーフェクトに近いフレグランス・カウンセリングが出来るのです。

JR京都伊勢丹店におられる御一方は、おっとりとした長身の女性(もしかしたら店長様で、今はエキスパートではないかもしれません)なのですが、ヴィンテージ・フレグランスに対する造詣も深く、びっくりするほど香水の知識をお持ちの方です。

そしてもう御一方は、実に軽快に香りについて、しっかりとストーリーテリングして下さる方です。お店自体も、通常のゲラン・カウンターよりも遥かに大きく開放的なので、ゲランの極めつけの一本を選ぶという〝香りを選ぶコト消費〟に適した店舗だと思います。

スポンサーリンク

未来の〝ゲラン帝国の貴公子〟ここに現る。

さらにもう一方ご紹介させて頂きたいのは、現在エキスパートではありませんが、近い将来、必ずエキスパートになるであろう青年販売員の方です。

ずっと大阪・梅田のルクアイーレにあるジョー・マローン・ロンドンで働いておられたこの方は、この頃から、お客様に愛されておられ、斜め向かいにあるKO-GUの店長様(NOSE SHOP最高の販売員の一人)とも交流があり、かなりの香水の知識をお持ちの方でした。

そんな彼が、ゲラン帝国に合流することになるのは、自然の流れなのでしょう。素晴らしいフレグランス・ブランドには、素晴らしい人材が集まるという事です。この方の接客の魅力は、隠し切れない香りに対する深い愛が伝わってきて、もっともっと香りが好きになる〝香水愛を共有し合うことが出来る〟部分にあります。

ゲラン帝国の香水接客に求められる、最も重要な素養は、教養と芸術を知る心なのですが、この方はまさにその素養をお持ちの方だと思います。そしてこの方もまた、ルシヤージュ 京都の米倉さんの影響を強く受けている方なのです。