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クリスチャン・ディオール

【ディオール】フェヴ デリスィオーズ(フランソワ・ドゥマシー)

クリスチャン・ディオール
©Laora Queyras
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フェヴ デリスィオーズ

原名:Fève Délicieuse
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/31,500円

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21世紀におけるグルマン・フレグランスの傑作

©DIORBEAUTY

ディオールの「ラ コレクシオン プリヴェ クリスチャン ディオール」は、2004年に「コローニュ ブランシュ」「オー ノワール」「ボア ダルジャン」という3種類の香りからはじまりました。そして、2009年に「アンブル ニュイ」が発売され、2010年に一挙7種類の香りが発売され、「コローニュ ブランシュ」「オー ノワール」が廃盤となり全9種類となりました。

その翌年の2011年に「パチョリ アンペリアル」、2012年には2種類の香りが発売されました。そして、2013年には「グリ モンテーニュ」が発売され「ミッツァ」が廃盤となり、2014年に「キュイール カナージュ」、さらに2015年に発売されたのが「フェヴ デリスィオーズ」でした。

「ラ コレクシオン プリヴェ」において、はじめてのグルマン・フレグランスとなるこの香りは、フランス語で「おいしい豆」の意味です。ディオールの初代専属調香師フランソワ・ドゥマシーにより調香されました。

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ディオール主催のスイーツビュッフェを五感で楽しむように

©Laora Queyras

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〝おいしい豆〟の名の如く、ベネズエラ産のトンカビーンがスモーキースパイシーなバニラビーンと溶け合い、カラメル、干し草、ローストしたアーモンドを思わせる繊細な甘さに満たされてゆきます。そんな〝おいしさ〟に全身全霊を込めて溺れたくなる「十一面観音のように色々な顔を持つトンカビーンの魅力を極限まで引き出した」香りです。

まず最初に、五感すべてで〝おいしさ〟を受け止めることが出来るように、軽やかに弾けるベルガモットの香りに運ばれ、フレッシュでビターなラベンダーとミントが、素肌の上を清めていくようにしてこの香りははじまります。この香りの巧妙な罠は、最初から〝おいしい〟香りが広がるわけではなく、だんだんと〝おいしさ〟が広がるところにあります。

すぐにサワーチェリーと白い花々(フリージアとジャスミン)による捉えどころのない、焦がした砂糖のようなほのかな甘さの果てに、ラム酒にひたされたトンカビーンがとろけて匂い立つように香りを広がらせてゆきます。そして、バニラ、ベンゾイン、サンダルウッド、さらに混ざり合うココアとミルクがひとまとめになり、オリエンタルとグルマンのハーモニーが奏でられてゆきます。

まるで、ディオール主催のスイーツビュッフェを五感で楽しむように、ミルキーな甘さと苦みがとろけて包み込まれていくのです。甘ったるさや、化学調味料の香りが全くしないので、香りをつけた部分にキスしたくなります

日本では知名度のかなり低い香りですが、2024年のバレンタインデーとホワイトデーに二色展開で発売したら、爆発的ヒットを生み出すであろう〝21世紀のグルマン・フレグランスの最高傑作〟のひとつです。

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香水データ

香水名:フェヴ デリスィオーズ
原名:Fève Délicieuse
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/31,500円


トップノート:ラベンダー、ミント、ベルガモット
ミドルノート:サワーチェリー、フリージア、ジャスミン
ラストノート:ベンゾイン、キャラメル、シダー、カカオポッド、ベネズエラ産トンカビーン、レザー、サンダルウッド、マダガスカル産バニラ、ミルク、プラリネ