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エリザベス・テイラー12 『クレオパトラ』4(3ページ)

エリザベス・テイラー
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「妖怪人間ベラ」が影響を受けたルック

妖怪人間ベム」(1968-69)のベラは、間違いなくこのリズ・テイラーの影響下にいます。

どこかヴィダル・サスーン風でもあるヘアスタイル。

パープルとレッドの組み合わせはとても相性がよい。

そして、どこかアダムス・ファミリー的でもある。

クレオパトラ・ルック16 パープル×レッド
  • 『妖怪人間ベム』に出てきそうなパープルのロングスリーブシルクドレス
  • 赤のストールを頭に、腰紐でそのストールを固定、金のスネークプリント

なかなか撮影が終わらない『クレオパトラ』のあおりを食い、マリリン・モンローは、1962年6月に20世紀フォックスを解雇されました。

キャンセルされた主演映画『女房は生きていた』のギャラは、リズの1/10の10万ドルでした。その解雇の前の週に彼女は有名なケネディ大統領へのハッピーバースデートゥーユーを歌っていました。そして、同年8月5日に35歳の若さで謎の死を遂げたのでした。

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リズ・テイラーとリチャード・バートン

マーク・アントニーに扮するリチャード・バートン。

シーザーに対する喪服にしては凄い胸元です。紀元前44年3月15日シーザーは殺害されました。

メイクアップを担当するのはアルベルト・デ・ロッシ

ゴールドで統一したアクセサリー使いが絶妙です。

撮影:バート・スターン、ヴォーグUS1962年1月号。気管切開の跡が生々しく残っています。

クレオパトラ・ルック17 喪服
  • 黒髪ぱっつんのドレッドウィッグ、ゴールドビーズ
  • ブラック・プリーツ・ドレス、プランジング・ネック
  • ゴールドスネーク・クラスプ(留め金)
  • グレーストール、縁の一部にゴールドテープ

彼は完璧な色事師だと思いました。抵抗できないんです。顔も背中もあばただらけで、ほんとに汚い肌でした。背も165センチ(実際は178cm)しかなくて、でも胸板が厚くて、いかつい顔立ちで、見つめられたら催眠術にでもかかりそうな青い眼で、ほれぼれするような声でした。

エヴァ・ガボール(ザ・ザ・ガボールの妹)がリチャード・バートンについて語る

伝説のカップルとなるリズ・テイラーとリチャード・バートン。すべてのはじまりは1961年の大晦日のパーティでした。それまで共演シーンのなかった2人に接点は全くありませんでした。そして、共に既婚者でした。リズ・バートンに至っては、親友のデビー・レイノルズの夫だったエディ・フィッシャーと、1959年に略奪婚したばかりでした(一大スキャンダルとなる)。

バートン、シーザーの椅子に腰掛けるフィッシャーとリズ・テイラー。

『クレオパトラ』のセットで彼を一目見た瞬間からすべてが違ってしまった。彼が気になる存在になったどころか、恋に落ちてしまい。それ以来ずっと、成人してからのほぼ全人生にかけて彼を愛してきた。

エリザベス・テイラー

そもそも2人が最初に会ったのは、リズのお腹に最初の子供がいた20歳の時でした。リチャード・バートンの『聖衣』(1953)の撮影寸前に、共演者のジーン・シモンズとその夫スチュアート・グレンジャーが開いたホームパーティで、バートンがパーティの中心になりはしゃぐ中、プールサイドで彼に全く興味なく、読書をしていたのでした。その時のバートンのリズに対するイメージは「お高い小娘だな」でした。

テイラー・バートンのW不倫スキャンダルが、本作を、全く違ったものへと変えていったのでした。