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カイエデモードの活動を応援する|2026年8月8日

暑中お見舞い申し上げます。日頃より、私たちカイエデモードの活動に温かいご理解とご支援をいただき、心より感謝申し上げます。さて、私たちは現在、専門家の方々と共に、錯綜する香水情報を精査した『正しい香水の教科書』を制作中です。8月より、一般公開してゆきますが、これはいまだかつてない香水文化を豊かにしていくための新しいプロジェクトとなります。

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ムーンライト イン ヘブン|タイ料理の定番のデザート、カオニャオ・マムアンの香り

キリアン
キリアン
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ムーンライト イン ヘブン

原名:Moonlight in Heaven
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:カリス・ベッカー
発表年:2016年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/36,850円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム

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「私たちはみんな月です。みんなが隠れた部分を持っているのです」

©KILIAN PARIS

特製ボトルクラッチには、マザーオブパールのハーフムーン・モチーフが施されています。©KILIAN PARIS

私がシンガポールを旅行した時に食べたタイのデザートで、蒸した米とマンゴーにココナッツミルクがかけられたものがありました。フレッシュでグルマンで粘り気があるのにアイスクリームのように爽やかで、口の中で感じるココナッツとマンゴーのラクトンが綺麗に混ざり合っていました。クリーミーなココナッツとフレッシュなマンゴーが、じつにキラキラとしていて、その感覚が素晴らしいと感じたのです。

カリス・ベッカー

私たちはみんな月です。みんなが隠れた部分を持っているのです。
キリアンから2016年4月に発売された「ムーンライト イン ヘブン」は、ハネムーンをテーマに作られたフレッシュ・マンゴーの香りです。カリス・ベッカーにより調香されました。

〝楽園へと導く月明かり=月明かりが導く楽園へのエスケープ〟の意味を持つこの香りは、キリアン・ヘネシーとカリスが、タイ料理の定番のデザート、カオニャオ・マムアンを食べた経験が反映されています。
当時、フレッシュな香りをよりセンシュアルに表現したいと思っていたキリアンは、アジアから戻ってきたばかりのカリスの提案によりタイ料理を一緒に食べ、このデザートの世界観をボトルに封印しようと決めたのでした。
カオニャオ・マムアンとは、タイ語でカオニャオがもち米、マムアンがマンゴーを意味するのですが、そこに甘いココナッツミルクをかけて食べるデザートです。日本で言うところのフルーティーなおはぎのようなものです。

©Patrick Demarchelier

ちなみにこの香りのイメージの源として、キリアンは、ファッション・フォトグラファーの巨匠パトリック・デマルシェリエが1995年にサン・バルテルミー島で撮影した、月明かりの下、インフィニティ・プールで、白鳥のように上半身を傾かせるドイツのスーパーモデル、ナジャ・アウアマンの写真をあげています。

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タイ料理の定番のデザート、カオニャオ・マムアンの香り

©KILIAN PARIS

私は新しい場所や新しい文化を発見するのが大好きです。生み出した経験や発見した文化の多様性が豊富であればあるほど、私たちの人生は豊かになるのです。私は全てのものにオープンマインドでアプローチするのが好きであり、その瞬間が私の作品に反映されています。

キリアンをタイでローンチしたとき、ある晩、私はタイで定番のデザートを食べました。それは、もち米とココナッツとマンゴーのフレーバーがします。この上品な味わいが、今日、私の最もアイコニックな香りの1つとなった「ムーンライト イン ヘブン」の誕生のきっかけになったのです。

キリアン・ヘネシー

スプレーを吹きかけた瞬間から、素肌に、レモンとグレープフルーツがとてもうつくしいムーンライトダンスを「いっしょに踊ってみませんか?」と、ピンクペッパーとアルデハイドに誘いかけられるようにして、軽やかにスパークリングワインが弾けてゆくようにしてこの香りははじまります。

明るい太陽の下のスパークリングワインではなく、月の輝く夜のスパークリングワインの魅惑のムードをファーストタッチから感じることが出来ます。ほんのり甘いココナッツとアクアティックなソルティーバニラがアクセントになっています。

真珠のような光のまばゆい光線が海原で踊り、それを見つめる二人の恋人は、まるで生きているかのように温かい風に揺れる、白い不透明な薄布に覆われたバルコニーから見守っている。恋人たちは、星に手が届きそうなくらいまで世界のはるか上にいき、光を浴び。満ち足りた心と空気のように軽い体でいる。(公式ホームページより)

すぐに到来するマンゴーが、軽やかにクリーミーなジャスミンサンバックを中心にフランジパニ、オレンジ・ブロッサムが溶け合うホワイトフローラルブーケとシンクロしてゆきながら、鮮やかにフルーティーなトロピカルシャワーで、スパークリングする月の光を包み込んでゆきます。

このマンゴーがとても素晴らしくて、完熟を迎える寸前の青さがしっかり残っていて、グリーンとジューシーの狭間で、素肌の上で翻弄するようにその魅力を広がらせてゆくのです。

そしてミルキーなライスとヨーグルト(マンゴーラッシー)の香りも加わり、月明かりが照らし出す、誰も知らない異国の楽園へ誘ってくれるようなロマンティックな感覚に満たされてゆきます。

やがて眠りについた大地の静けさが、アーシィーなベチバーとスモーキーで甘やかなトンカビーンによって穏やかに広がり、色鮮やかな世界は白と黒の世界へと移り変わり、天空に輝くミルキーウェイが素肌に降り注ぐように、シルキーでパウダリームスキーな余韻が舞い落ちるのです。

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マンゴーの禁断のテレパシーが全身を駆け抜けていく…

©KILIAN PARIS

女性が身に纏うと、南国のラグジュアリーリゾートでまどろんでいるような優雅な香りになるのですが、男性が身に纏うと、そんなトロフィーのような絶世の美女を素肌で飼い馴らしていく、危険な甘い果実を我が身で味わうような、官能的なムードに浸ることが出来るでしょう。

今から仕事!という瞬間にもっとも向いていない香りであり、これからこの扉を開くと、享楽の時間がはじまるという禁断のテレパシーが全身を駆け抜けていく香りとも言えます。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイドⅢ』で、「シトラス マグノリア」と呼び、「この愚かな名前を、どうか毛嫌いしないでほしい。これはひそかにベチバーが含まれる、大いに創造的で斬新な香り。香料が複雑なアコードで結びつく、すぐれた 「ベチバー プール エル」 (ゲラン、2004年)に近い。ここではココナッツライスのアイディアがみごとに功を奏している」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

©武内直子・PNP・テレビ朝日・東映アニメーション

水野亜美ちゃん(セーラーマーキュリー)を連想させる香りです。

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香水データ

香水名:ムーンライトインヘブン
原名:Moonlight in Heaven
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:カリス・ベッカー
発表年:2016年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/36,850円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム


トップノート:グレープフルーツ、レモン、ピンクペッパー、ピーチ、クローブ
ミドルノート:ココナッツ、ライス、マンゴー、ジャスミンサンバック、オリス、ラクトン
ラストノート:トンカビーン、ベチバー、バニラ、ヘリオトロープ、ムスク