ディオール オム インテンス
原名:Dior Homme Intense
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2025年
対象性別:男性
価格:50ml/15,400円、100ml/22,110円
公式ホームページ:ディオール

エディ・スリマンのディオールオム革命

©DIORBEAUTY

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あまり知られていないのですが、2001年(2001-2002秋冬のパリコレクションから)よりクリスチャン・ディオール初のメンズ・ライン、ディオール・オムをスタートさせたエディ・スリマンが、2001年に発売された「ハイヤー」に深く関わっていました。しかし、期待していた成功を収めることは出来ませんでした。
ディオール・オムが社会現象と言えるほどの大旋風を巻き起こし、2003年夏に3年間の契約延長をし、メンズ・フレグランスのクリエイティブ・ディレクターも兼任することになりました。
かくして「ハイヤー」に引き続きエディ・スリマンが関わった香りが、ディオール・ラ・コ レクシオン・プリヴェの「ボア ダルジャン」、「オー ノワール」、「コロン ブランシュ」の3つのユニセックスの香りでした。
そして、この延長線上に、2005年に生み出されたディオール・オム初のメンズ・フレグランスが「ディオール オム」でした。それはエディが調香界の若き貴公子オリヴィエ・ポルジュとタッグを組み「21世紀に新たに付け加えられた男性にとってのエレガンスの最後のアイテムとしてのコロンの一提案」として創造されました(IFFにより製造された)。
アイリスを男性用フレグランスのために使用すべく、シャネルのNo.19からヒントを得た画期的な香りであり、アイリスの女性らしさとベチバーの男性らしさが巧みにブレンドされています。まさにメンズ・フレグランスにフローラル旋風を巻き起こすきっかけになりました。
それは、それまでメンズ・フレグランスにおけるフローラル(この香りまで10の香りしか存在しない)と言えば、ラベンダーとローズしかなかったフローラルにおける「第三の男」を生み出した瞬間でした。
オリジナルの「ディオール オム」に最も近い歴史的傑作

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過去の「ディオール オム インテンス」の広告 ©DIORBEAUTY

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2025年1月24日に発売された「ディオール オム インテンス」は、元々は、ディオールの初代調香師であるフランソワ・ドゥマシーにより、2007年に調香され、発売され、更に2011年と2020年にも再販された香りです。
オリジナルの「ディオール オム」に匹敵する熱狂的なファンを持つこの香りは、女性のくちづけを頬に受けたばかりのような、リップスティックを思わせるとてもパウダリーなアイリスのきらめきからはじまります。
このはじまりから、この香りを身に纏うものが、媚びたり、お世辞を言ったりして女性のご機嫌を取ることはない、風格のある洗練された男性像が感じられます。
そしてすぐにスモーキーなベチバーと温かみのあるシダーウッドが溶け込み、深みのあるココアのようなニュアンスをアイリスにもたらし、ミステリアスなオーラで包み込んでくれます。アンブレットの土っぽいみずみずしい洋ナシとアップルの側面がこの香りの隠し味です。
そして最後にクリーミーなバニラが注ぎ込まれ、濃厚なチョコレートとアイリスの魅惑のハーモニーで、すべてを円やかに呑み込んでゆきます。オリジナルよりも、よりグルマンで華麗なる甘さを漂わせてゆきます。
まるでひとつの微笑みで、周りにいるすべての女性の視線を釘づけにしてしまうような、圧倒的にクールビューティーな男の魅力を演出してくれる、エディ・スリマン時代のディオールオムの精神が色濃く残る『オムファタール Homme fatal=運命の男』の香りです。
現在、日本で手に入る「ディオール オム」の香りの中で、最もオリジナルに近い香りです。
ゲランの「シャリマー」を、メトロセクシャルな男性のために、ディオールオムのスーツを着せて、アレンジしたような、時代を超えたフランスの貴公子のようなオーラも感じられる、フランカーという立ち位置を凌駕する、メンズ・フレグランスの一大傑作です。
香水データ
香水名:ディオールオムインテンス
原名:Dior Homme Intense
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ディオール
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表年:2025年
対象性別:男性
価格:50ml/15,400円、100ml/22,110円
公式ホームページ:ディオール

トップノート:トスカーナ産アイリス
ミドルノート:アンブレット
ラストノート:ヴァージニア・シダー

