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【カイリー ミノーグ】ダーリン(ティエリー・ワッサー)

その他
©Kylie Minogue
その他ティエリー ワッサーブランド調香師香りの美学
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ダーリン

原名:Darling
種類:オード・トワレ
ブランド:カイリー・ミノーグ
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2006年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:30ml/4,600円、50ml/5,900円

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はじめてのカイリー・ミノーグの香り

©Kylie Minogue

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カイリー・ミノーグはすごくこの香りを作ることに熱心でした。ちなみにケイト・モスの香りを作る計画もあったのですが、ケイトと打ち合わせの夜、一緒に酔っ払ってしまい無しになってしまいました。

ティエリー・ワッサー

オーストラリア出身の世界的なポップスター・カイリー・ミノーグ(1968-)がプロデュースした「ダーリン」は、彼女自身の最初のフレグランスであり、コティ社より発売されました。2006年11月9日の発売と同時に、イギリスとオーストラリアで爆発的な売れ行きをみせた香りです。

華やかというよりは、穏やかに南国情緒あふれるオリエンタルをベースにしたシプレフローラルの香り(実際はフルーティーフローラルの香り)は、フィルメニッヒ在籍時代のティエリー・ワッサーにより調香されました。

この香りには、ボロニアという聞き慣れない香料の名前が現れます。これはカイリーの母国オーストラリアを原産地とするのミカン科の低木です。ボロニアはフルーティーな柑橘系の芳香が特徴です。

フルーツの香りと相性の良い爽やかな甘いフリージアの風に乗り、ジューシーなパッションフルーツとライチが喉越しを流れるフルーツジュースのように香り立ちます。

最初から、この香りには、クリーミーなバニラの心地良い背景が存在します。ここまでの流れでこの香りが、トロピカル=南国の香りであることを教えてくれます。そして、最後までその期待を裏切ることはありません。

そして、透き通るようなグリーンな百合とボロニアが、香り全体に透明感を与えてゆきます。やがて、バニラはパウダリーになり、クリーミーなサンダルウッドとアンバーと溶け込んでゆきます。

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カイリー・ミノーグのイメージが感じられない香り

カイリー・ミノーグと言えば上記の「ラッキー・ラヴ」(1988)「オン・ア・ナイト・ライク・ディス」(2000)など以外にも、とにかくヒット曲の多い、英連邦圏におけるトップクラスのエンターテイナーです。そして、彼女のイメージは、露出狂ではないかと思うほどの妖艶さです。

3000円から6000円の価格帯で、「セクシーなオンナを演出する」類の香りにつきものなのが〝頑張って、肌を露出してる感〟が出る〝単調〟で分かりやすい香りになってしまうということです。

人間の不思議な心理として、美しい裸体は、見ていて飽きが早く、複雑な感覚に対してのみ、人間の関心は持続するという本質があります。その複雑な感覚とは、美しい肉体には不揃いな短い足であったり、がっちりした女性の肩幅のアンバランスさであったり、つまり名香と呼ばれるものには、必ず、「臭いかも」と感じさせる何かが香ってくるわけなのです。

ただ心地よい香りは、速やかに「倦怠」と「忘却」を生み出します。一方で、エメラルド・グリーンの海辺で横になりながら、心地よい南国の香りに包まれている時に、ふと風に乗ってやってくる自然の異臭に対して、私たちは、やがてそれも含めて「待望感」を感じずには入られなくなるのです。

この香りには、そういった安っぽさは存在しないのですが、その分、分かりやすい妖艶さも存在しません。ボトル・デザインはドイツ出身のプロダクト・デザイナー・ルッツ・ヘルマンによるものです。

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香水データ

香水名:ダーリン
原名:Darling
種類:オード・トワレ
ブランド:カイリー・ミノーグ
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2006年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:30ml/4,600円、50ml/5,900円


トップノート:パッションフルーツ、フリージア、ライチ
ミドルノート:リリー、オーストラリア産ボロニア
ラストノート:サンダルウッド、アンバー、バニラ

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