今はもう見かけない襟出しスタイル
ラスティ・ライアン・スタイル2 ライトグレー・スーツ
- ライトグレーのコットンスーツ。ワイドピークド・ラペル、シングル、1つボタン、ベルトなし
- 白×ブルー×グレーのストライプシャツ、襟を外に出すシルク、ラージスプレッド・カラー
- オリバー・ピープルズのダークグレイの「ホイッスル」
- ライトブラウンのレザー・プレーントゥシューズ
公開当時、大流行した長めの襟のドレスシャツの襟だしスタイルです。2017年現在では、ありえないスタイリングですが、一つボタンのピークドラペルのジャケットに、トム・フォード的なブルーストライプのドレスシャツの合わせがとんでもなくロサンゼルス的で美しいです。ちなみにビバリー・ヒルズのロデオ・ドライブにあるトム・フォードは、世界最速の買い物をする男たちが集まる場所として一種の名所となっています。
日本において、基本的に襟だしは、かなり上質なアンサンブルで見せないと、『仁義なき戦い』から『龍が如く』まで定着しているチンピラ・スタイルになってしまいます。
ミリオンダラー・サングラス。
エリオット・グールド(1938-)のサングラスが、その役柄のイメージにぴったりです。サングラスの名は、ウルトラ・ゴライアス2です。
1977年にウルトラ・パーム・オプティクカルのスタン・ベスナーが、オランダ製のサングラス〝ゴライアス2〟を発見し、その70年代スタイルのゴージャスなフォルムに惹きつけられ、レプリカ製造を始めました。80年代に入り、それをRUN DMCのダリル・マクダニエルズやマイケル・ケインが愛用し、人気が出ました。その後、ロバート・デ・ニーロが『カジノ』(1995)で着用し、リバイバルヒットしました。
そして、スコット・カーン(1976-)が演じるダーク・モロイのティアドロップ・サングラスもベーシカルながらもカッコ良いです。この色のレンズを日本人がつけこなすのはなかなか難しいです。
レインコートを着て悪徳警官に変身!
ラスティ・ライアン・スタイル3 レインコート
- ベージュのステンカラーのレインコート
- ブラック・グローブ
- ネイビーのレジメンタルタイ
- ブロックの透かしの入った白シャツ