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【カルティエ】ピュール キンカン(マチルド・ローラン)

カルティエ
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ピュール キンカン

原名:Pur Kinkan
種類:オード・トワレ
ブランド:カルティエ
調香師:マチルド・ローラン
発表年:2020年
対象性別:女性
価格:75ml /39,435円
公式ホームページ:カルティエ

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伝説のシトラスの名香「パンプルリューヌ」の実娘

©Cartier

私は21世紀において、かつてないほどに純粋なコロンを作りたいと思いました。だからこそ、ただひとつの柑橘類だけを使用し、その酸っぱさとみかんの皮のような香りから、葉っぱの香りまでの全てを使用し、この香りを創造したのでした。

マチルド・ローラン

ハイジュエリー・ブランド、カルティエのフレグランスが、2020年11月12日に日本初上陸を果たすことになりました(実際は三度目の正直)。「レ ゼピュール ドゥ パルファン(香水のスケッチ集)」の三種類の香りのうちのひとつである「ピュール マニョリア」は、カルティエの専属調香師マチルド・ローランにより調香されました。

彼女は三種類の香りを一年間かけて生み出しました。このコレクションのテーマは、抽象的な香りの創造ではなく、〝究極のリアリズム=自然の中で植物が解き放つ瞬間の再現〟です。

「ピュール キンカン」とはフランス語で「ピュア・キンカン」の意味です。キンカン(金柑)とは中国原産のミカン科キンカン属の常緑低木になる果実です。小粒で甘酸っぱく、ほろ苦い後味が特徴です。

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味わうように香る〝歓喜するみずみずしいキンカン〟

©Cartier

マチルドがかつて調香したゲランの『アクア・アレゴリア』シリーズの名香「パンプルリューヌ」で巻き起こした奇跡。それは〝唯一無二のグレープフルーツ〟の香りとして20年以上経ってもずっとゲランの定番として継続して売れていることです。

そして、このキンカンの香りは、そんな「パンプルリューヌ」の娘であり、マチルド・ローランが20数年ぶりに生み出した柑橘系の集大成と言えます。三種類の香りの中で、最も優れた香りと言い切れるほど、単純なようでありながら実に複雑な調香で作り上げられたシトラスの芸術品です。

ネロリ、プチグレン、レモングラスをはじめとする様々な柑橘系の香料が織り成す、黄金色に輝くキンカンシャワーが、枝と葉の香りさえも飲み込み、スパークリングしてゆき、身体全体が浮遊感に包まれていくような多幸感で満たされてゆきます。

キンカンに黄金の輝きとダイヤモンドの煌きを与えたような、それでいて、カルティエのフレグランスの永遠のテーマとも言える〝肌とひとつになることの出来る宝石〟であり〝肌につけたあと、失われていく宝石〟の精神を極めた『宝石をより輝かせる香り』なのです。

宝石に生命を与える水。もしくは、香りが導く高揚する心と肌が、宝石の魂を溶かしていく、そんなカルティエの宝石をより魅力的に輝かせる香り。そして、もちろんカルティエの宝石を今はまだ手にすることが出来ない人にとって〝見えない宝石〟なのです。

まさに〝幸福の黄金のキンカン〟の香りです。スパークリングする柑橘類の香りは、得てして安っぽいケミカル臭になってしまうのですが、マチルドにかかると〝歓喜するみずみずしいシトラス〟となる所に彼女の天才性があります。

つまり、この香りには、ドライダウンと共に現れるムスクやシダーウッド、オークモスといった要素は一切存在せず、ただただキンカンが味わうように香るのです。贅沢な瞬間こそ、柑橘の醍醐味であることを教えてくれます。味わうように、繰り返し身に振りまきたくなる香りです。

マチルドはこの香りと、オリエンタルハニーの側面を持つ「レンヴォール ドゥ カルティエ」の重ね付けは、ジュエリーの重ね付けのように相性がいいと提言しています。

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香水データ

香水名:ピュール キンカン
原名:Pur Kinkan
種類:オード・トワレ
ブランド:カルティエ
調香師:マチルド・ローラン
発表年:2020年
対象性別:女性
価格:75ml /39,435円
公式ホームページ:カルティエ


シングルノート:キンカン