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ルイ・ヴィトン

【ルイ ヴィトン】メテオール(ジャック・キャヴァリエ)

ルイ・ヴィトン
©LOUIS VUITTON
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メテオール

原名:Météore
種類:オード・パルファム
ブランド:ルイ・ヴィトン
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2020年
対象性別:男性
価格:100ml/45,100円
公式ホームページ:ルイ・ヴィトン

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2年ぶりのメンズ・フレグランスの名は『流星』

©LOUIS VUITTON

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2018年5月31日に、ルイ・ヴィトンから一挙5種類の香りが発売されたメンズ・フレグランス・コレクション「レ パルファン ルイ ヴィトン フォーメン」から2年ぶりに発売された6つ目のメンズ・フレグランスが、「メテオール」です。「メテオール」とは、フランス語で、「流星」の意味です。

透かしてきらめく水晶のように、活気に満ちた清々しさを発散してゆきながら、一瞬で周りの空気を一変させるほど人々の心を捉えて離さない〝恋の衝動を駆り立てるオレンジ〟の香りは、ルイ・ヴィトンの専属調香師、ジャック・キャヴァリエにより調香されました。

元々は、初夏に発売される予定でしたが、COVID-19の影響で2020年8月28日に発売となりました。

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〝星に願いを〟ではなく、あなた自身が〝星になる〟香り

©LOUIS VUITTON

マンダリン・オレンジというものを、香りのはじまりに、フレッシュ感を演出するためだけに使うのではなく、はじまりから終わりにおいて他の香料を絡み合わせ、結集させる、バックボーンのような役割を果たすように調香しました。

ジャック・キャヴァリエ

ジャック・キャヴァリエが30年間かけて行ってきたライフワーク。それはシトラスの持つ太陽の輝きを思わせる天然のパワーを香りに反映させるということ。そのフレッシュ感を最大限に生かすため、彼は、疾走するような爆発力ではなく、ゆるやかにスパイシーさを持続させる温かな太陽の光のような感覚を生み出すべく、これまでにないほど贅沢な品種を使用することを考えたのでした。

それはルイ・ヴィトンというハイパー・ラグジュアリーなメゾンだからこそ、コスト的に許されることなのでしょう。かくして、導き出されたファイナル・アンサーがこの香りなのです。

世界中の産地から選りすぐったシチリア産マンダリン、チュニジア産ネロリ、カラブリア産ベルガモットの三種のシトラスを、最高の技術で抽出した精油により奏でる三重奏に、3種類のペッパーを重ね合わせ、フレッシュ感とシャープ感の狭間でジューシーさが駆け抜けてゆく〝摘み取ったばかりのオレンジに満たされる至福の瞬間〟が、ルイ・ヴィトンのエレガンスへと結びついていくのです。

ルイ・ヴィトンというブランドを象徴するモノグラムが、LVに花と星をあしらったものであるように、ビター・オレンジから花と星を搾り出したこの香りもまた、男たちの胸にたえず「自分の星に従え!」と奮起させ、わずかな火花から炎が上がることもあるということを教えてくれるのです。

颯爽と新しいことに挑戦する男性に対するルイ・ヴィトンの応援歌とも言える「シトラスの彗星」。それは〝星に願いを〟ではなく、あなた自身が〝星になる〟香りなのです。

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男たちの心に流星を降らせるオレンジ

©LOUIS VUITTON

ここまで鮮やかに世界を作り出すフレグランスが存在しようかと言わんばかりに一吹きした瞬間、頭上に生み出された渦巻く星雲に、彗星が横切り、スーっと心の中に滑り込んでいくようにジューシーなマンダリン・オレンジとベルガモットが流星のように煌めきながら弾け合います。

メンズフレグランスにしては明らかに〝眩しすぎる〟はじまりです。そこにピリっとみずみずしいネロリが注ぎ込まれ、清潔感に包まれた男性の横顔が現れるのです。

すぐに三種類のペッパー(ピンクペッパーを筆頭に、レユニオン島産のブラックペッパー、四川産の華北山椒)が、オレンジのジューシーさを引き立て、めくるめく爽快感を、夜空の星のように光らせてゆきます。グアテマラ産カルダモンとインドネシア産ナツメグの組み合わせが、オレンジの香りに深みを与え、鼓動するような躍動感を生み出してゆきます。

それはまるで決して手の届かない位置にある流星が持つ、神秘的かつ効し難いオーラを匂い立たせていくようです。

やがて、その背後から、アーシィーなベチバーが、妖しく忍び寄るのです。ちなみにこのベチバーは特別蒸留によって得られたものです。それはスモーキーさを排除した、アンバーのニュアンスと、グレープフルーツのようなフレッシュ感を持つベチバーです。

スパイスとベチバーの雲が浮遊する夜空の中、マンダリン・オレンジは、無限の生命力を漲らせ閃光を解き放つのです。光を与えれば、人は自ずと道を見つける。その名は流星=メテオール、〝星の旅人〟の香りなのです。

天空に輝く星と地上に輝く花=空と大地を結びつけ、男の肌に輝きと煌きのオーラを与え、人々のハートに火をつけてしまう、うっとりさせる甘さと、心を切り裂くスパイスをひとまとめにした〝惜しみなく心を奪うオレンジ〟の香り。この香りの妖しい閃光の先にあるもの。それはシトラスでもスパイスでもなくベチバーなのです。

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あなたが彼女の流れ星になるのだ!

©LOUIS VUITTON

これが朝倉という男だ。こんな男に女が惚れたら、最後に待っているのは恐ろしいほどの不幸だ。

『蘇える金狼』大藪春彦

この香りを集約する言葉は、この文章にあります。男は、朝倉のような男(松田優作のイメージ)に憧れ、女は、こんな男と燃えるような恋に落ちたいと願う。そして、ここからが愛妻家であるジャック・キャヴァリエらしいところなのですが、そんな男に女が惚れたら、最後に待っているのはとてつもない幸福なのかもしれないのです。

女性が身に纏うことも出来るこの香りは、女性にとっては、一寸先はメテオール。つまり一生に一度見ることが出来るか出来ない流星のような出会いを果たしてくれる〝奇跡を呼び起こす香り〟となるのです。

最後にこの香りの素晴らしさは、ダブドフの「クールウォーター」のような90年代のメンズ・フレグランスをプルーストのマドレーヌのように思い起こされる要素が多分にあり、そういった懐かしさも含めて、男たちの心に流星を降らせ、自分の心の中に眠る可能性を再発見し、勇気を得られるところにあるのです。

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香水データ

香水名:メテオール
原名:Météore
種類:オード・パルファム
ブランド:ルイ・ヴィトン
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2020年
対象性別:男性
価格:100ml/45,100円
公式ホームページ:ルイ・ヴィトン


トップノート:カラブリアン・ベルガモット、シシリアン・オレンジ、マンダリン・オレンジ
ミドルノート:チュニジアン・ネロリ、ペッパー、ピンクペッパー、インドネシアン・ナツメグ、グアテマラ産カルダモン
ラストノート:ジャワ産ベチバーオイル