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ラルチザン パフューム

【ラルチザン】ロー ダンブル(ジャン=クロード・エレナ)

ラルチザン パフューム
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ロー ダンブル

原名:L’Eau d’Ambre
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン パフューム
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:1978年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/14,580円

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1978年のラルチザン革命

©L’Artisan Parfumeur

ラルチザンの奇跡!それは市場を使わないという19世紀以前のやり方で、今世紀(20世紀)最後の偉大なる香水ブランドになったことです。

ジャン=クロード・エレナ

ラルチザンの不思議さは、おなじみの香料を使って、とんでもなく変な香りを生み出したり、とんでもない香料で、とんでもなく素晴らしい香りを生み出すところにあるのです。

チャンドラー・バール ニューヨーク・タイムズ

ラルチザン パフュームは、1976年にジャン・ラポルト(1938-2011)によって創業された、世界ではじめてのニッチ・フレグランス・ブランドでした。当時、マスター・パフューマーになったばかりのジャン=クロード・エレナの協力もあり、そのブランド名の意味「香りの職人」に相応しい香りを輩出していったのでした。

1978年にラルチザンからはじめて発売された7つのフレグランスのうちのひとつである「ミュール エ ムスク(黒いちごとムスク)」は、発売と同時に「パリジェンヌの香り」と呼ばれるほどの爆発的な売れ行きを示し、『フレグランスのフランス革命』とまで言われました。

ちなみにこの香りの調香には、ジャン=クロード・エレナが関わっていたといういまだ解き明かせぬ伝説があります。

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アンバー・フレグランスの元祖

©L’Artisan Parfumeur

1978年にラルチザン パフュームがはじめて発売した7つのフレグランスのうちのひとつである「ロー ダンブル」は、ジャン=クロード・エレナにより調香されました。〝アンバーの水〟という名に相応しいオリエンタル・アンバーの香りです。

アンバーをシェヘラザードに見立て、アラビアンナイト(千夜一夜物語)を香りに語らせたアンバー・フレグランスの元祖です。

五感を研ぎ澄ますようなスーっと透き通るようなゼラニウムが駆け抜けた後、ブラックペッパーとカルダモン、コリアンダーが人々の心を中東のスークに誘うようにしてこの香りははじまります。薔薇を思わせるハーブとスパイスのシンフォニーです。

すぐにゼラニウムは、パウダリーなパチョリが生み出す夢幻の回廊を渡り、バニラとトンカビーン、ムスク、ベンゾイン、そして、シスタスラブダナムによって描き出される夕陽に照らされたアラブの宮殿のような神秘的な空気に包み込まれてゆきます。

基本的にアンバーの香水は、バニラとラブダナムとベンゾインの組み合わせで生み出されます。

スモーキーでもねっとり濃厚なアンバーでもなく、夜の帳が下りていくような、アンバリーバニラとパチョリが織り成すパウダリーなゴールドシャワーが、酔わせるように、スパイシーなクリーミーさと共に、ふんわりと広がるように降り注いでいくのです。

何よりも驚異的なのは、1978年の時点で、エレナらしい繊細な透明感をこのアンバーは持ち合せている点です。

2001年には、オードパルファム・ヴァージョンとして、エレナの調香により「アンバー エクストリーム」が発売されました。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「ロー ダンブル」を「典型的アンバー」と呼び、「「アンブルスュルタン」や、現在のほかのアンバー調香水が生み出されるずっと前の1978年、ジャン=クロード・エレナは、ジャン・フランソワ・ラポルテの指示の下、この楽しく親しげで気軽なアンバー調香水をラルチザン パフュームのために生み出した。」

「張りのあるローズ調フルーティで始まり、豊かで酔ったようなパウダリーで甘いドライダウン。とてもクリームソーダ風の究極版ともども、新参者たちに比べても引けをとらない。」と3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ロー ダンブル
原名:L’Eau d’Ambre
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン パフューム
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:1978年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/14,580円


トップノート:ゼラニウム、ブラックペッパー、カルダモン、コリアンダー
ミドルノート:パチョリ、シスタスラブダナム
ラストノート:トンカビーン、ムスク、バニラ、ベンゾイン