今一番ハイセンスなバッグは何かと探す時に、最も参考になるアドバイスは、何でしょうか?
まず第一にファッション誌のアドバイスはほとんど参考になりません。その理由は、結局のところ、広告代をより多く払っている所にフォーカスを当てているからであり、さらに言えば、広告代をより多く払わないと売れないバッグは、大したことありません。
更に、インスタなどで取り上げられているものに関しては、プチプラに関しては、かなり参考になるのですが、本当にオシャレな人は、インスタでラグジュアリー自慢をしないので(これは芸能人も含めて)、参考程度にした方がいいと思います。パリやミラノのストリートフォトは、これはもう全く参考になりません。理由はただ一つです。あくまで広告のために持っている人がほとんどだからです。
結局のところ、オンタイムで今一番ハイセンスなラグジュアリー・バッグを知る方法は、以下の3つにつきます。
- 松屋銀座、新宿伊勢丹、梅田阪急等の客筋の良いコスメカウンターにいる奇跡的にバッグに詳しいBAから聞く。
- ルイ・ヴィトン、シャネル、エルメス等のラグジュアリー・ブランドの販売員で、奇跡的にバッグに詳しい販売員から聞く。
- シャングリラやインターコンチ、コンラッド、アマン等のラグジュアリー・ホテルのフロントで、奇跡的にバッグに詳しい販売員から聞く。
ここで選んだ20ブランドは、そんな奇跡的な人々から聞いた話を元にして選びあげたものです。
1.セリーヌ
最後のフィービーだから、ほとんどのセリーヌ・バッグが販売終了になると思いきや、ラゲージやビッグバッグ、ベルトバッグ、トリオは、エディ・スリマンのセリーヌになろうともしばらくは、継続販売されることが決定!
でもエディのことだから気まぐれにいつなくなるか予断を許さないの・・・。だから、私は、この冬はセリーヌを一押しするのよ。「失われた時を求めて・・・今こそセリーヌのフィービー・バッグを持って町に出よう!」 |
2018年9月に、2019年春夏パリ・コレクションが開催されたの。そんな中、セリーヌは、マイケル・コース(1997-2003)によって本格的にスタートした婦人服のプレタポルテの歴史を、2008年から2018年にかけてのフィービー・ファイロの黄金時代を経て、新たなるクリエイティヴ・デザイナー・エディ・スリマンにバトンタッチしたの。
かつて2001年にディオール・オムをスタートさせ(2007年まで)、サンローランのデザイナーに就任(2012-2016)後は、イヴ・サンローランのイメージをロック・スタイルに革新させ、不死鳥の如くブランドを蘇らせた男エディ・スリマン。そんな彼が、セリーヌ史上初のメンズラインの立ち上げと、フィービーが作り上げたウィメンズ・ラインを、かつてのサンローラン・テイストをそのまま持ち込んだような、若々しくて、スキニーなテイストに一変させたのよ。
このセリーヌの春夏コレクションを見て、ほとんどの人は、サンローランのコレクションにタイムスリップしたのか?と困惑したはず。つまりは、エディ・スリマン信者のための定番演歌リサイタルのようなお約束コレクションであり、新しいセリーヌを見たかった人々にとっては、がっかりさせられたコレクションだったの。(圭子・スカイウォーカー)