スティーブ・マックイーン

スティーブ・マックイーン3 『大脱走』1(2ページ)

A-2フライトジャケット

数々の小さな友情が描かれている作品。そして、戦争ではなく人間が描かれている。

シャツ・タイプのスナップダウンカラーのフライトジャケット。

なぜか捕虜収容所に野球のグローブという有り得ないが素晴らしい設定。

そして、このヘアスタイルのキメすぎてないキメ具合。

本作でスティーブ・マックイーンとジェームズ・ガーナーのヘアスタイルを担当したのは、ジェイ・セブリング(1933-1969)でした。20代で『スパルタカス』(1960)でカーク・ダグラスの剣闘士カットを担当した60年代のカリスマ・ヘアスタイリストでした(当初、ヒルツ役は、カーク・ダグラスで考えられていた)。彼は1969年8月9日に、シャロン・テート宅でチャールズ・マンソンによる殺人事件の被害者になりました(マックイーンもテート宅に訪問予定だった)。

ワンポイントだけミリタリー・アイテムという21世紀を予見したミリタリー・スタイル。

インナーのスウェットシャツのカラーリングも絶妙です。

完璧な着こなし。

実際の大脱走は1944年3月24日に起きました。そして、その日は、マックイーンの14歳の誕生日でした。本当の大脱走は、冬の雪の中で行われ、トンネルはぬかるんだ泥にまみれており、皆、全裸に、服はずた袋に入れて、脱走したのでした。

しかし、この作品が、永遠の男のバイブルになったのは、リアリズムの追求よりも、決して屈することのない男たちの精神を、まるでギリシア神話のように魅力的に描いた点にあります。

『大脱走のマーチ』がお前を呼んでいる。

マックイーンは、自分の役柄に不満を持ち、6週間撮影をボイコットしました。

監督のジョン・スタージェス。二人は『荒野の七人』も共に撮影した。

ドイツ軍の軍服の美しいシルエットが、またこの物語を盛り上げてくれます。

『荒野の七人』のテーマ曲も作曲したエルマー・バーンスタインによる『大脱走マーチ』の存在は、とても大きいです。特に、エンディングで、それぞれの登場人物を紹介するように流れるのですが、3時間の映画を見たばかりなのに、もう一回、この男たちに会ってみたいという気持ちにさせてくれるほどなのです。

男の色気は、一人でいる姿で示される。

伝説の、独房での壁当てシーン。

この男を見ていると、全ての動きをマネしたくなる欲求に駆られます。そんな男のことをスタイル・アイコンと呼びます。

デザートブーツは肩にかけるべし。

オレがもし収容所送りになったら、スティーブ・マックイーンをオレのルームメイトとして熱望するよ!オレは独房で壁に野球のボールを投げつけるシーンがとてつもなく大好きなんだ!

ジーン・シモンズ(KISSのヴォーカリスト、母親はナチスの強制収容所にかつていた)

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