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メゾン・マルジェラ

【メゾン マルジェラ】スプリングタイム イン ア パーク(ジャック・キャヴァリエ)

メゾン・マルジェラ
©Maison Margiela
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スプリングタイム イン ア パーク

原名:Springtime in a Park
種類:オード・トワレ
ブランド:メゾン マルジェラ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/23,540円
公式ホームページ:メゾン マルジェラ

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洋ナシとスズランの透明感溢れる香り

©Maison Margiela

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スプリングタイム イン ア パーク」は、2019年にメゾン マルジェラの「レプリカ」(Line③)フレグランスの15作目として発売されました(日本では2020年4月10日に発売)。マルジェラは、ルイ・ヴィトンの専属調香師であるジャック・キャヴァリエが、ブルガリと共に、唯一調香することが契約上許されています。

マルジェラの香りは、名前がシンプルで美しいです。〝公園に春がやって来た〟という名のこの香りは、『2019年、花と緑が豊かな上海の公園に訪れる春』をイメージした、透き通るようなフローラルフルーティの香りです。

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このスズランは、天国で天使が一人誕生すると鳴るベルの音です。

©Maison Margiela

長い冬が終わり、陽光に包まれ、花々が一斉に開花する一寸前の空気からこの香りははじまります。太陽はまだ昇りきっていません。洋ナシとベルガモットが生み出すきらめくような透明感に、花々のつぼみを感じさせるブラックカラントのひんやりとした甘酸っぱさが絡み合うはじまりです。一言で表現するとそれは〝弾ける若さ〟です。

すぐに、春一番に咲くスズランが柔らかく開花してゆくのです。エアリーなフレッシュグリーンの香りに誘われ、朝露をふくんだダマスクローズとジャスミンが活き活きと花咲かせ、洋ナシのフルーティな風に包まれてゆきます。

ジャスミンとローズの香料のブレンドで生み出されるスズラン(天然の香料が採れない)の単一の香りではなく、そのようにして生み出されるスズランの香りに、ジャスミンとローズの香りをシンクロさせ、スパイラルさせていく、非常に贅沢な〝ルイ・ヴィトンの真髄=香りのスパイラル〟を感じ取ることが出来ます。

やがて、太陽は昇りつめ、ムスクとバニラ、アンブロックスにより、すっかり陽気で温められた公園を感じさせるようなソーピィーな余韻を残してくれるのです。

ムスクの魔術師〟と呼ばれるキャヴァリエのブレンドしたムスクは、パウダリーさも感じさせ、花が開花した瞬間、あなたが一番愛する人がやって来て、あなたと抱擁する瞬間のようです。

パチョリやモスは一切存在しない心地よさのみを追及した香りです。

軽やかでエアリーな、五感に負担をかけないリラックスした、皆に愛される「天国で天使が一人誕生すると鳴るベルの音」のような〝春を切り取る永遠のイメージ〟です。

グタールの「プチシェリー」と多くの共通点を持つ香りです。

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香水データ

香水名:スプリングタイム イン ア パーク
原名:Springtime in a Park
種類:オード・トワレ
ブランド:メゾン マルジェラ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/23,540円
公式ホームページ:メゾン マルジェラ


トップノート:洋ナシ、ベルガモット、ブラックカラント
ミドルノート:スズラン、ジャスミン、ダマスクローズ
ラストノート:ムスク、バニラ、アンブロックス