究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ

【ゲラン】モン プレシゥ ネクター(ティエリー・ワッサー)

ゲラン
ゲラン
この記事は約3分で読めます。
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

モン プレシゥ ネクター

原名:Mon Precieux Nectar
種類:パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:125ml/36,960円

スポンサーリンク

9000ドルで、35本だけ発売された幻の香り

©GUERLAIN

ゲランの名香アーカイブから復刻した「パトリモワンヌ コレクション(レ パリジェンヌ・コレクション) 」より、ゲラン創業190周年を記念し、2018年10月1日から発売された「モン プレシゥ ネクター」は、フランス語で「私の大切な花蜜」を意味します。

元々は、2009年に「モン プレシゥ ネクター ファウンテン インペリアーレ」=「帝国(皇帝)の噴水」の名で、シリア生まれの女性調香師ランダ・ハマイシルヴェーヌ・ドゥラクルトにより調香されたものでした。

ヴァルサンランベール製のクリスタルボトルに包まれたこの香りは、ゲランのパリ本店で、9000ドル(1リットル)で、35本限定発売された〝幻の香り〟でした。それはルイ=ナポレオンによるフランス第二帝政からインスパイアされた香りでした。

そんな最高級にエキゾチックでミステリアスなフローラル・オリエンタルの香りが、2012年に、ティエリー・ワッサーにより再調香され、2018年に再販されることになりました。

スポンサーリンク

花の蜜に身も心も溺れていく香り

©GUERLAIN


この「私の大切な花蜜」は、ネクターという名だけあり、パルファム(香水)をスプレーで振り掛けるという贅沢な仕様になっています(基本、ゲランの香りは、ブロックボトルのテスター以外はパルファムをスプレーでかける仕様にはなっていない)。

ヘリオトロープのようなアーモンドに、プチグレンが優しく溶け合い、清涼感を感じさせる香りからこの香りははじまります。すでにベースのバニラとガイアックウッドが、アーモンドとの見事な調和を生み出しています。ネクターで連想させる濃厚な要素は全く存在しないトップノートです。

しかし、その後に現れるオレンジ・ブロッサムがこの香りの名のすべてを体現していきます。それはまるで西洋ミツバチが集めてきたような単花蜜のような上質なはちみつをブレンドした光り輝くような甘くフルーティーな要素も併せ持つフローラルな香りです。そして、ジャスミンがフレッシュグリーンな香りでシンクロするようにオレンジ・ブロッサムの甘さに奥行きを与えてくれます。

このあたりの香りは、どこかコニャックにビターオレンジの蒸留エキス分を加え作られたグラン・マルニエを髣髴とさせます。

そして、この〝大切な花蜜〟は、ドライダウンにしたがいクリーミーなサンダルウッドとクリーンなホワイトムスクの中で、浮遊感に包まれながら、夢幻な〝花蜜〟で身も心も溺れさせてくれます。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:モン プレシゥ ネクター
原名:Mon Precieux Nectar
種類:パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:125ml/36,960円


トップノート:プチグレン、ビターアーモンド
ミドルノート:ジャスミン、オレンジ・ブロッサム
ラストノート:サンダルウッド、ガイアックウッド、フランキンセンス、バニラ、ホワイトムスク