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【ラボラトリオ オルファティーボ】マンダリーノ(ジャン=クロード・エレナ)

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©Laboratorio Olfattivo
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マンダリーノ

原名:Mandarino
種類:パルファムコロン
ブランド:ラボラトリオ・オルファティーボ
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2020年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/20,900円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP

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生まれてはじめて嗅いだオレンジの感動をもう一度

©Laboratorio Olfattivo

マンダリン・オレンジは、柑橘類の中で最も陽気な果実です。私は自分のフレグランスに晴れやかな笑顔を与えたいとき(よくそうします)、マンダリン・エッセンスを使用します。

コロンの利点は、香りを〝重ねる〟ために作られたものであることです。「マンダリーノ」は、シンプルかつ洗練された香りに仕上がっています。単体でも使えますが、あらゆる香りと相性が良く、その日の気分でスマイルを演出してくれます。しかも、長持ちするのです。

ジャン=クロード・エレナ

2009年にイタリアで誕生したニッチフレグランスメゾン、ラボラトリオ・オルファティーボ(嗅覚の実験室)から2020年に発売された「マンダリーノ」は、〝ヴィアッジョ・イン・イタリア(Viaggio in Italia=イタリア紀行)〟コレクションの第一弾としてジャン=クロード・エレナにより調香されました。

ラボラトリオ・オルファティーボは、そのブランド哲学が〝新しい香水の誕生は、決して市場のニーズやマーケティング調査からではなく、思い出や旅、感動の物語を語る必要性から生まれる〟であるように、フレデリック・マル、そしてエルメスの『庭園のフレグランス』から強い影響を受けているブランドです。

〝マンダリーノ〟とは、イタリア語で〝マンダリン・オレンジ〟の意味です。それは温州みかんと同じように皮は剥きやすく、そのまま美味しく食べることが出来るオレンジです。

この香りはエレナにとっての〝幸せの黄色いハンカチ〟ならぬ〝幸せのオレンジ色のコロン〟です。つまりは、生まれてはじめてマンダリン・オレンジの匂いを嗅いだときの衝撃と感動を、蘇らせてくれる香りなのです。

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「一番陽気なオレンジの香りを生み出したい」

私は、ハッピーペシミストです。フランス人特有の憂鬱、退屈、落ち着かない気分に苛まれた時、自宅から一時間半離れたイタリアの地を目指すことにしています。私にとって、イタリアは幸せの香りがする国なのです。

それは私の祖母がピエモンテ出身のイタリア人というのも影響しているのかもしれません。私は、草の葉を口に含みながら、喜びをもって創造する方法しか知らないので、イタリア、生きる喜び、陽気さ、そして冬の太陽のようなシトラスフルーツが歌うオーデコロンを作りたかったのです。

冬に温かい太陽を目指してイタリアに向かう〝生きる喜び、陽気さ〟をボトルに詰め込んだこの香りは、ジューシーなマンダリン・オレンジの果汁が心に広がっていくようにしてはじまります。

爽やかにきらめくオレンジフラワーではなく、甘いオレンジジュースがほんのりと酸味と苦味を感じさせながら肌の上を流れていくようです。

愚直なまでに心地よいオレンジの果肉の香りに酔いしれる間も無く、すぐにピリっと酸味の効いたフルーティーなブラック・カラントが加わり、大自然からくっきり引き離されたオレンジは、言い知れぬ風趣を添えられてゆきます。

さらに果皮の苦味がふんわりとホワイトムスクの風に乗り円やかなコントラストを生み出してゆきます。そして、果肉と果皮が肌の上で一体化してゆくひとときに心奪われるように、シトラスとグリーンとウッディのハーモニーにうっとりとたゆたうのです。

イタリアの大自然を全身に受け止める甘やかなオレンジの香りと言うよりは、オレンジが呼び覚ます〝陽気さと幸福感〟が心に染み入るような香りです。

もしくは純粋に、こたつに入って、熱いお茶を冷ましながら、温州みかんの果皮を剥いている瞬間を捉えた香りとも言えます。日本人にとって〝みかんとお茶とこたつ〟があれば幸せは生み出せるのです。つまりは、ボトルの中の平凡な幸せの瞬間なのです。

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香水データ

香水名:マンダリーノ
原名:Mandarino
種類:パルファムコロン
ブランド:ラボラトリオ・オルファティーボ
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2020年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/20,900円
販売代理店ホームページ:NOSE SHOP


トップノート:マンダリン・オレンジ
ミドルノート:ブラック・カラント
ラストノート:ホワイトムスク