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ボンド ガール

ジル・セント・ジョン2 『007 ダイヤモンドは永遠に』4(3ページ)

ボンド ガール
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ボンドムービー初のブラック・ボンドガール



本作には、史上初めての黒人のボンドガールが登場します。サンパー役を演じるその人の名は、トリナ・パークス(1947-)。彼女の出演が、次作『007 死ぬのは奴らだ』(1973)のグロリア・ヘンドリー、『007 美しき獲物たち』(1985)のグレース・ジョーンズ、『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002)のハル・ベリー、そして、マネーペニーを継承したナオミ・ハリスへとつながっていくのです。

一方、サンパーの相棒の女用心棒バンビを演じるローラ・ラーソンの情報は何一つない。歴代ボンドガールの中でも唯一すべてが謎の女性です。

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1971年、ホットパンツは空前のブームとなりました。

スロットマシンでジャックポットを連発するQ。

このホットパンツスタイルこそ、1970年代の幕開けの象徴なんだ!

この上下おそろいのジレとホットパンツがとても良い。

ティファニー・ケース・ルック7 ホットパンツ
  • 襟の長い水色のボタンダウンシャツ、ペザントスリーブ
  • ベージュのベストと同色のホットパンツ、白のパイピング
  • ベージュのパテントゴーゴーブーツ


ビーチ以外でホットパンツが世界的な流行を見せたのは、本作が公開された1971年からです。元々はマリー・クワントが1967年に発表したショート・パンツが源流であり、ホットパンツの名が与えられたのは、1970年WWD誌上においてドロテ・ビスのパリ・コレクションの中でのショートパンツに対して名づけられたことからでした。

そして、ホットパンツ・スタイルこそが、洋ピン・スタイルの最たるものなのです。

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ビキニは、相応しい場所でのみ着る意味がある。

なかなかカッコよい四角のメタルフレームのサングラス。

でもビキニを着ている場所がいただけない。

オフショットのジル嬢は常に人の良さそうな笑顔です。

ティファニー・ケース・ルック8 パープルビキニ
  • パープルのビキニ
  • 透明のハイヒールサンダル
  • 四角いメタルフレームのサングラス

石油プラットフォームで、一人だけビキニ姿で日光浴しているティファニー。ビキニ姿が合わない場所にいるボンドガールほど滑稽なものはいない。

まさにビキニ姿の成功例が『007 ドクター・ノオ』(1962)ウルスラ・アンドレス、『007 サンダーボール作戦』(1965)クローディーヌ・オージェ、『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002)のハル・ベリーだとしたら、失敗例は、我らがジル・セント・ジョンと『007 黄金銃を持つ男』(1974)のブリット・エクランドだろう。