ココ・シャネル

ジャンヌ・モロー3 『死刑台のエレベーター』1(2ページ)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

作品名:死刑台のエレベーター Ascenseur pour l’échafaud (1958)
監督:ルイ・マル
衣装:記載なし
出演者:ジャンヌ・モロー/モーリス・ロネ/リノ・ヴァンチュラ/ジョルジュ・プージュリー/ヨリ・ベルダン



2017年7月31日、ジャンヌ・モローよ永遠に。

2017年7月31日、ジャンヌ・モロー(1928-2017)が死にました。その瞬間、ジャンヌは89歳の老女から、永遠の若さを手にした女優の一人になりました。女優と言う存在の素晴らしさは、年老いても、死んでしまえば永遠の若さを手に入れることが出来ると言うことです。ジャンヌ・モローという女優が世界中の人々に与えた影響は、オードリー・ヘプバーンやカトリーヌ・ドヌーブ、マリリン・モンローとは全く違ったものでした。

その影響を示す追悼文が、彼女の死去により、ある女性から挙げられています。

Remembering this magnificent day when i first met my favorite actress Jeanne Moreau! She died today. There was no one like her.

Madonnaさん(@madonna)がシェアした投稿 –


その女性の名は、マドンナです。彼女は、1998年にジャンヌ・モローにはじめて会った日を思い出して「私が崇拝する女優ジャンヌ・モローに会ったあの素晴らしい日を思い出して。彼女は今日死にました。唯一無二の存在です」と記したのでした。

一人で歩けるから(芸術家たちや俳優仲間の)グループに入らないことにしてるの・・・どんな組織にも所属したくない、だからフェミニズムにならなかったのよ。ラベルをはられるのは嫌いなの。自分が人とちがっていることを大切にしたいわ。私は孤独主義のアナーキストで謎だらけの女、ということにしときましょうよ!

ジャンヌ・モローの魅力。それは、美しさ以上の女性の魅力を私たちに再認識させてくれる存在感でした。それは彼女が決して美しくないという意味ではありません。ある瞬間、ある角度のジャンヌ・モローは本当に魅力的です。そうなのです。ある女性があらゆる角度から、あらゆる時において美しい必要はないのです。今、多くの女性が、何に影響されてなのでしょうか?スマホの自撮りや自己顕示欲からでしょうか?自分の美しさについて実に一面的な感覚を持ち始めています。

だからこそ、私たちは、永遠の存在になったジャンヌ・モローを見る必要があるのです。女性の美とは何か?女性の魅力とは何か?あらゆる角度から美しいよりも、ある角度だけ美しいほうが、遥かに美しいのではないだろうか?



愛の喪失。色彩の喪失。抑えられた台詞。閉じ込められた美学。

決して再会することのないカップルを描いた物語。

モーリス・ロネとリノ・ヴァンチュラ。

ジャンヌ・モローとモーリス・ロネ。

ジャンヌ・モローの「ジュテーム、ジュテーム」という囁きから物語は始まります。その独白力の強さ。ここにアメリカ映画にも日本映画にも決して出すことの出来ないフランス映画の真髄が見ることが出来ます。「愛してる」という言葉をこれだけ情熱的に伝えることが出来る響きの言語を持つからこそ、乾いたトランペットの音に意味が生み出されるのです。しかし、私たちが忘れてはならないのは、モノクロの持つ力です。ジャズにはカラーよりもモノクロが似合います。この作品から、シネ・ジャズが始まったのです。

色を喪失することによって生み出される魅力。それはファッションにおいても最も重要な課題です。追加することによって生み出される美学ではなく、喪失していくことによって生み出される美学とは何か?ミニマルの本質は、体裁を整えるではなく、喪失することなのです。



熱いトタン屋根のジャンヌ・モロー。

透ける素材の花柄のワンピースと高いハイヒールサンダル姿。

「13歳になるまでにはゾラやジッドの小説の暗さに脅えながらも惹きつけられ、人生は暗くて孤独なものだと妙に納得していたわ」

「父は私にレストランの持ち主と結婚させたかったのよ。・・・そうなったらその男を殺して刑務所に入る羽目になっていたかもしれないわ!」

<鋼鉄線>とジャン・コクトーが評したジャンヌ・モローの忍耐力と決断力の強さ。

全てのきっかけは、1956年、24歳のルイ・マルが見た『熱いトタン屋根の猫』(演出:ピーター・ブルック)の舞台でした。そして、マギー役のジャンヌ・モローを見て、本作の出演をオファーしました。1957年、ジャンヌ・モローは「ヌーヴェルヴァーグの女王」になったのでした。

彼女は嵐を呼ぶ女だと直感した。・・・彼女のすごいところは、言うまでもなく、ほんの数秒間で表情を変えられるところだ。

ルイ・マル




ページ:

1

2
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. ルース・ゴードン 『ローズマリーの赤ちゃん』7(3ページ)
  2. エリザベス・テイラー2 『陽のあたる場所』2
  3. アニー・デュプレー1 『薔薇のスタビスキー』1(2ページ)
  4. ブリジット・バルドー3 『素直な悪女』2(2ページ)
  5. オードリー・ヘプバーン26 『いつも2人で』2(2ページ)
  6. ロッサナ・ポデスタ2 『黄金の七人』2(2ページ)
  7. ナタリー・ポートマン2 『レオン』2(2ページ)
  8. オードリー・ヘプバーン43 『戦争と平和』1(2ページ)

女性目線の男磨き

PAGE TOP