ĖDIT(h) エディット神楽坂フラッグシップショップ(ĖDIT(h)’s concept store and Fragrance bar)
2024年12月に「ルシヤージュ 京都」が、ラグジュアリーな町屋風店舗にリニューアル・オープンし、2025年4月に「ĖDIT(h) エディット」が神楽坂に旗艦店及びフレグランスバーをオープンしました。西と東のこの動きが、2025年以降の日本の香水文化をより豊かにしていく事でしょう。葛和さんの香りに対する想いが凝縮された『聖地の中の聖地』誕生です。
場所 東京・神楽坂
住所 東京都新宿区神楽坂3丁目2
電話 03-6280-8102
日本初の『フレグランスバー』の誕生

店内に入るとそこには小津安二郎の映画に出てきそうなお洒落なバー空間があります。©ÉDIT(h) エディット

左に入口のドアが見えます。©ÉDIT(h) エディット

立ち並ぶ香水ボトルの奥にキャンドルが見えます。©ÉDIT(h) エディット
日本のフレグランス・ブランドとして、世界に向けて通用しうるブランドはそう多くはありません。
代表的なブランド名をあげるとするならば、パルファン サトリ、KITOWA、KOHSHI、サノマ、リベルタ パフュームが挙げられます。あと、もしルシヤージュ 京都の米倉さんが、フレグランスをプロデュースしたなら、日本の香水文化をゲームチェンジさせる素晴らしい事件になる可能性があります。
そして、忘れてはならないのが、近年、毎年イタリア・ミラノで開催されている「Esxence」に出展し、海外での認知度を高めている「ÉDIT(h) エディット」です。
100年以上の歴史を誇る朱肉メーカーの老舗だからこそ実現しうる、フレグランスと捺印の持つ偶然の親和性=フランス文化と日本文化の奇跡の融合を実現した唯一無二のフレグランスとして、僅か7年で、ハイセンスな若者と大人から絶大なる支持を受けています。
「ÉDIT(h) エディット」の素晴らしいところは、フレグランス、キャンドルなどのアイテムの素晴らしさだけでなく、それをご案内する販売員の素晴らしさによる部分も大きいです。いつも感じるのは、「ÉDIT(h) エディット」の販売員の方々は、〝只者ではない表現力の豊かさ〟をお持ちなのです。
それは、実際に接客的に、販売の現場に立たれている、創業者兼クリエイティブディレクターの葛和さんの香りに対するストイックな情熱と、新しいことに挑戦する心意気が、ブランドの精神となりみんなに伝わっているからなのでしょう、それぞれの販売員の方々から、香水文化に対する深い愛と敬意が感じられます。
香りを愛している人達が集まる『フレグランスバー』の誕生

バーカウンターにレコードプレイヤーが置いてあります。©ÉDIT(h) エディット

もちろんレコードも聴けます。©ÉDIT(h) エディット
東京の銀座や新宿、表参道ではなく、あえて神楽坂に旗艦店をオープンしたことについて、とても興味深いのは、かつてルシヤージュ京都の米倉さんが、香水を扱うお店がたくさん集まる場所から外れた京都・東山にお店をオープンしていたように、ゆっくりと香りを楽しんで頂ける空間=〝新しい文化を発信するスポット〟を作りたいという思いがとても感じられます。
葛和さんに2025年4月に実際にお会いして、一時間お話しさせて頂いた中で、多くの興味深いお話をお聞きすることが出来た。そして旗艦店がオープンした半年後に、改めて何日かバーに通いつめてインタビューの続きをさせて頂く予定です(勿論、その前にÉDIT(h)のすべての香水について徹底分析した上でないと、表面的なインタビューになってしまいます)。
- 香りとお茶、お酒のペアリングが楽しめるユニークな空間
- 午後13時から23時半までオープン(バータイム 18時半から)
- コンセプトは「あなたらしさを発見し、過ごすことで生活が潤う空間」
- 古き良き東京が残された街であり、フレンチレストランや割烹など美食の街・神楽坂にあること
特にバーテンダーの方に好みの香りのタイプやイメージを伝えると、店舗で取り扱いのあるフレグランスの香りの解釈を広げるようなカクテルがオーダメイドで提案されるというフレグランスペアリングカクテルが、手練れの香水愛好家にとっても、新しい体験であるだけでなく、香水初心者の方々にとっても、香水がもっともっと身近に楽しく感じられることでしょう。
さらにEDIT(h)のフルラインナップが揃っているだけでなく、7.5mLサイズ(各6710円)の販売も開始され、ディストリビューターであるリトアニア発の「ファム パルファン」と、香港を拠点にする「トバ パルファン」の2ブランドのフレグランスも取り扱われています。
日本の香水文化を引っ張っていく、二傑の一人である葛和さん

日本の様式美が凝縮されたハイセンスな空間。©ÉDIT(h) エディット

香水ボトルとリキュールのボトルが一緒に並ぶ棚。©ÉDIT(h) エディット
最後に、一点このフレグランスバーの魅力としてあげさせて頂きたいのが、葛和さんとの遭遇率が高いということです。(一般的に公開されている写真のイメージよりも)映画俳優のように渋くてカッコいい方なのですが、とても気さくで、日本の香水業界を牽引しているオーラに触れることが出来ます。
ある意味、私は葛和さんとルシヤージュ京都の米倉さんは、コインの裏と表のような関係だと感じています。二人からは天下取りを目指す戦国武将や、古代中国の英傑のオーラを感じます。
香水の販売を行っている方々に、まず最初に会って頂きたい〝二傑〟です。〝柔〟の葛和さんと〝剛〟の米倉さん。神は二人の〝英雄〟を同じ時代に、西と東に生み出したのでした。