ポルカドットのネイビー・スカート・スーツ
ジュヌヴィエーブ・ルック11 ポルカドットのスカートスーツ
- ネイビー・ジャケット、白ポルカドットのパイピング
- ネイビーの白ポルカドットブラウス
- ネイビースカート
- 黒のローヒールパンプス、ストラップ付き
- 黒のシャネルの2.55バッグ
- ブロンドにネイビーのリボン
フランス人は、男女問わずにポルカドットを見事に着こなします。しかし、実際のところ、ネイビーのポルカドット・ブラウスなどは、シルク生地であったならば、ほとんど人種を問わずに男女がエレガントに見えるアイテムなのです。
デニムスタイル
ジュヌヴィエーブ・ルック12 デニムスタイル
- インディゴのダンガリーシャツ、肘下にロールアップ
- ブラウンの太めのレザーベルト
- ブルーデニムジーンズ
- レザーのアンクルブーツ
美しすぎるビザンチンスタイル
ジュヌヴィエーブ・ルック13 ビザンチンルック
- ヴィラ・ガンベライアの庭園
- 白のビザンチン風ローブ、ライナーはターコイズ・ブルー
冴えないラストシーン
ジュヌヴィエーブ・ルック14 オールブラック
- ベルモンド・ヴィラ・サン・ミケーレ
- 風になびく黒いフリンジの羽織
- 恐らくダークグリーンワンピース
- 黒のローヒールパンプス、ストラップ付き
修道院を改装し、1950年代にオープンした現存するフィレンツェの高級リゾート・ホテル・ベルモンド・ヴィラ・サン・ミケーレが登場する割には、物語の終盤は淡々と進んで行きます。そして、ラストシーンで、自由奔放に生きてきたルノーが、ジュヌヴィエーブに完全屈服するのですが、その演出と芝居のあざとさに、あの美しいミシェル・マーニュのテーマ曲さえもこっぱずかしくなる程です。
最終的には、「カップルの取り合わせが悪く、脚本にもメリハリがなくて、全体的に生き生きした躍動感がなく、パンチにも欠け、人を陶然とさせるところがなかった。まるでフリーズドライの映画だった。」というバルドーの回想は実に的を得たこの作品に対する誰もが感じる感想だと言えます。しかし、そんな凡作であっても、60年代のフランスの中に、如何にシャネルというファッション・ブランドの存在が大きかったのかを教えてくれる貴重な作品のひとつであることには変わりないのです。