本当にタイムレスでオシャレなスタイル
バシャー・ター・スタイル1
- 1960年~70年代的なレザーのコートジャケット
- グレーのローゲージのタートルネック
- ストールをタートルの上に巻く
- ゴーグル
- 指ぬき手袋
- 茶色のレザーベルト
スーツのカラーでイメージが変わる好例。
ラスティ・ライアン・スタイル4 オフホワイト・スーツ
- オフホワイト・ウール・ダブルスーツ。6つボタン、ピークドラペル
- ベージュのヘリンボーン・ストライプ・ドレスシャツ、白ボタン、ダブルカフス
- ライトブラウンのレザーシューズ
- オリバーピープルズのダークグレイの「ホイッスル」
本作のコスチューム・デザイナーのジェフリー・カーランドが、ラスティという役柄に投影したのは、グループ内のファッショニスタであり、これでもかと言うほどに凝ったファッションをデザインし、ブラッド・ピットと共に何時間もかけて衣装選びとディテールの調整をしました。
オープニングのダークスーツから始まり、ライトグレー・スーツ。そして、オフホワイト・スーツに至るラスティのイメージの変化は実に興味深く、シーン毎にラスティの多面性が浮き彫りになってきます。最初は、狡猾に獲物に喰らいつく肉食獣。お次は、リーダーの良き参謀役としてクールに控える切れ者。そして、次には老人をたらしこむ好青年風といった感じにです。そして、そのスーツが生み出す変化の速さの分だけ、ラスティという男が、如何に狡猾な詐欺師であるかも私達に伝えてくれるのです。
女子のマスコット化するおじいちゃんの役得
パイナップルのシャツの次に、日本の鳥居が書かれたシャツにアニマルプリントのネクタイを合わせているカール・ライナー(1922-)。オヤジが可愛い柄シャツを着ると、女性の反応は微妙なのだが、おじいちゃんがそれをするとかなり可愛く見えて、マスコット化するのが、女性心理の不思議さです。そういう意味において、おじいちゃんは〝可愛さ〟への最短距離に立っているのです。