究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
ジョー・マローン・ロンドン

【ジョー マローン】ビター オレンジ & チョコレート コロン(クリスティーヌ・ナジェル)

ジョー・マローン・ロンドン
©Jo Malone London
この記事は約3分で読めます。

ビター オレンジ & チョコレート コロン

原名:Bitter Orange & Chocolate Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:30ml/7,875円

スポンサーリンク

オランジェットを一口かじる瞬間の香り

©Jo Malone London

©Jo Malone London

とても特別で、予想外な香りです。ビターオレンジは調香師にとって古典的な原料なので、ビターとスウィートのオレンジの香りをミックスすることで、物事を揺さぶることにしました。

そしてチョコレートを組み合わせることで、多くの興味深い性質が生まれました。オレンジの果汁が滴るサクサクとした生命力が、ダークでパウダリーでクリーミーなチョコレートに彩りを与えていくのです。

クリスティーヌ・ナジェル

2013年2月22日(金)に発売されたフレグランス・コレクション「シュガー & スパイス」は、お菓子の材料からインスピレーションを得た5種類の香りから成る限定コレクションでした。

すべての香りを調香したのは、現エルメスの二代目専属調香師であるクリスティーヌ・ナジェルでした。この5種類のうちのひとつが「ビター オレンジ & チョコレート コロン」でした。

スポンサーリンク

ダークチョコレートに肉体が奪われていく快感。

©Jo Malone London



熟れに熟れたビターオレンジを肉厚にスライスし、果汁とシロップで焚き上げたオレンジピール。そこにビターチョコレートをかけるとオランジェットが出来上がります。このフランス生まれのお菓子を素肌の上に再現させる香りです。

それは最初から最後までビターチョコレートとバニラのミルフィーユに、砂糖漬けされたオレンジピール(オレンジリキュールのようでもある)がさらに重ねられるように肌の上に滑らかに広がっていくようです。

そこにうっとりするようなココアのパウダーが舞い落ち、オランジェットを一口かじった瞬間に解き放たれる、オレンジピールとチョコレートがそれぞれ持つ甘さと苦さのマリアージュに心満たされていくのです。

やがて、ミルキーなココナッツが注ぎ込まれ、チョコレートが主体となって円やかに渾然一体化し、素肌がもう離れられないほどに、香りがクリームのように浸透していくのです。

甘さは確かに存在するのですが、甘くない、かぶりつきたくなるようなダークチョコレートに肉体が奪われていくような香りです。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:ビター オレンジ & チョコレート コロン
原名:Bitter Orange & Chocolate Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:30ml/7,875円


シングルノート:ダークチョコレート、ビターオレンジ、ココナッツ、カカオポッド、クマリン