作品名:007 私を愛したスパイ The Spy Who Loved Me(1977)
監督:ルイス・ギルバート
衣装:ロナルド・パターソン
出演者:ロジャー・ムーア/バーバラ・バック/キャロライン・マンロー/クルト・ユルゲンス/リチャード・キール
高級リゾート地に相応しい地中海カラーのリゾートドレス
アニヤ・アマソワ・ルック5 リゾートドレス
- 地中海カラーのニット
- 地中海カラーのスカート、膝下丈
- ブラウンレザーのベルト
- ブラウンのアンクルストラップ・ヒールサンダル
- クロコのショルダーバッグ、ブラウン・パテント・レザー
サルディニアの海の色とマッチしたドレスを着たアニヤ。リゾート・ファッションにおいて最もハイセンスな着こなしは、その風土カラーを上手く取り入れることです。例えば、日本であれば、四季に合わせたカラーや、京都だと朱色やブラウン、奈良だと、ゴールドやブロンズの仏像カラーや鹿を連想させるブラウン、冬の北海道なら白やクリーム色といった具合にです。
さらに、リゾート・ファッションの鉄則といえるのが、風光明媚な場所に、うるさい色使いをすべからずという鉄則です。つまり三色以内でファッションをまとめるべしということです。つまり、ラグジュアリー・ストリートは、ここではお呼びではないのです。
70年代ラグジュアリー・リゾート・ファッション
アニヤ・アマソワ・ルック6 パンツルック
- 白のパンツスーツ、スタンドカラーのジャケット
- バーガンディのインナー、長袖
- ブラウンレザーのベルト
- ニットキャップ
- ウェッジソールサンダル
カーリー・サイモンの甘いテーマ・ソングとマーヴィン・ハムリッシュのロマンティックな調べ。そして、バーバラ・バックの成熟したオンナの色気とジェームズ・ボンドのユーモアを伴ったダンディズム。子供やU21が入り込む余地のない世界観だからこそ、子供や若者にとって、その世界観は、憧れの対象になるのです。
ボンド・ムービーのタイムレスなカッコ良さは、現代社会に蔓延る、子供や若者に媚びる要素が全く存在しないところにあるのです。ロジャー=ボンドは、言い放ちます。「私のユーモアについてこれないなら、それはそれでいいんですよ」と。この大人の余裕・・・子供や若者を無視した大人の世界を作り上げたからこそ、永遠に憧れる大人の世界が作り出せた訳なのです。
ラグジュアリー・ルームウェア
アニヤ・アマソワ・ルック7 ルームウェア
- カーキーのロングガウン
現在において、圧倒的な支持を得るであろうラグジュアリー・ルームウェアの見本のようなスタイルがここにはあります。私たちは、そろそろ、ストリートに飽き飽きして、70年代エレガンスに方向転換すべき時期なのかもしれない。
スニーカーを捨てて町に出よう!