オーデコロン コレクション
Eau De Cologne Collection フランス本国においてはオーデコロン・コレクションというものは存在しない。全てはブルーベル・ジャパンによって作り上げられた架空のコレクションです(つまりそういうテーマでこの5作品は作られていないということ)。
ラルチザンが作るジョー・マローン
2015年以後(プーチ買収後)のラルチザンの新作フレグランスは、はっきり言って、ラルチザンである必要がないフレグランスばかりをリリースしています。起用されている調香師を見ても、それは明らかにジョー・マローン・ロンドンのような香りの調香を期待してのことであることが明白です。
しかし、この価格帯とボトルデザインとボトルサイズを考えるならば、昔のラルチザン(2015年以前の作品)を購入するか、もしくはジョー・マローンかエルメスの庭シリーズもしくはコロン エルメスを選ぶでしょう。ここであえてこのオーデコロン・コレクションを100mlの大容量で購入したいと考えるだけの魅力はどう贔屓目に見てもありません。
明らかに今ラルチザンは、迷走しています。ブルーベル・ジャパンが代理店になり、販売拠点を拡大したのはいいのですが、もはや昔の輝きを取り戻すことは難しいでしょう。そんなブルーベル・ジャパンも持て余し気味のラルチザンを象徴するオーデコロン コレクション。いっそのこと、こんなコレクションは止めてしまってモン ニュメロ8部作を一挙販売してみたらどうだろうか?
オーデコロン コレクションの内訳
このコレクションは、大きく3種類のコロン・コレクションが組み合わされたものです。まず一つ目は、2011年にベルトラン・ドゥシュフールによって生み出されたラルチザンのスーパーコレクション「モン ニュメロ」8作品より、唯一のオーデコロンとして発売されたのが、「モン ニュメロ9」です。日本の温泉からインスパイアされた香りであり、5作品中最も魅力的な香りといえます。
次に二つ目は、2017年に発売された≪印象派シリーズ≫の2作品です。クロード・モネの絵画からインスパイアされた「オ ボー ド ロー」と、エドゥアール・マネの絵画からインスパイアされた「シュール エルブ」です。更に三つ目は、2018年に発売された≪畑シリーズ≫です。
アン・フリッポが調香したお花畑をイメージした「シャン ド フルール」と、エヴリン・ブーランジェが調香したベリー畑をイメージした「シャン ド ベ」です。
オーデコロン コレクション全5作品
2011年
モン ニュメロ9 (ベルトラン・ドゥシュフール)
2017年
オ ボー ド ロー (ファブリス・ペルグラン)
シュール エルブ (ファブリス・ペルグラン)
2018年
シャン ド フルール (アン・フリッポ)
シャン ド ベ (エヴリン・ブーランジェ)