『戦争と平和』完成記念パーティのドレス
オードリー・ルック<1955年>36 ジバンシィドレス
- アイボリー・サテンのジバンシィ・ドレス、1955年SS
- レネ・マンシーニがジバンシィのためにデザインしたアイボリー・サテンのローヒールパンプス、1955年SS
『ローマの休日』(1953)でローマの象徴のひとつになったスペイン広場の大階段の上にそびえるハスラーホテルにて、1955年10月22日に行われた『戦争と平和』完成記念パーティにおいて、オードリーが着ていたドレスは、ユベール・ド・ジバンシィによってデザインされたものでした。
ほぼ一年ぶりのアメリカ訪問を果たしたオードリー
オードリー・ルック<1955年>37 ジバンシィ・スーツ
- バーガンディ色のウール・スカートスーツ、ジバンシィ、1955年春
- ロジェ・ファーレのレザーグローブ
- エルメスのクラッチ、ダークブラウン・レザー、1955年にオードリーが購入
- サルヴァトーレ・フェラガモのフラットシューズ、ブラウン・スエード、1955年SS
1954年9月25日にオードリー・ヘプバーンとメル・ファーラーが、スイスのビュルンゲンシュトックの山裾にある13世紀のプロテスタントのチャペルで、結婚式を挙げて以来初めてのハリウッド訪問を、1955年10月27日に果たしました。二人はほぼ1年間アメリカを離れていました。
その時のオードリーのスカートスーツが清潔感に満ち溢れており魅力的です。カラー写真は実存しないのですが、このスーツの色はバーガンディでした。
禁じ手!ファーコートとバスケットバッグの組み合わせ
オードリー・ルック<1955年>38 ファーコート
- ミンクのファーコート
- 1955年お気に入りのバスケットバッグ
ハリウッド凱旋においても片手に抱えていたファーコートを使用したコーディネイトとして特筆すべきなのは、1955年2月21日にフランスのル・ブルジェ空港で撮影された写真のオードリー・ヘプバーンのファッションです。
なんとファーコートとバスケットバッグというアンバランスな季節感を漂わせるコーディネイトであるにも関わらず、全く違和感を感じさせないのです。