マドンナ略歴
- 1958年8月16日 ミシガン州ベイシティで生まれる(6人兄妹の3番目であり長女)。
- 1977年 ミシガン大学を中退し、35ドルを片手に、グレイハウンドバスでニューヨークへ。
- 1982年 「エヴリバディ」で歌手デビューを果たす。
- 1983年 デビュー・アルバム『バーニング・アップ』を発売。全米で500万枚、全世界で1000万枚を売り上げる。
12thアルバム『MDNA』(2012年3月リリース)
バーバリー・トレンチにドルガバ・ホワイト・ドレス
「ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴィン」 2012年2月リリース。全米10位、全英37位
このアルバム以降マドンナ=MDNAという略称が使用されるようになりました。これは〝マドンナのDNA〟の省略であり、2014年には、MDNA Skinというマドンナ・プロデュースによるスキンケアブランドも誕生しています( マドンナの専属スキンケア・アーティストのミッシェル・ペックが監修)。マドンナも50代になり、偉大なるDNAを拡散する段階に入ったのでした。
そして、MDNAプロジェクトの一環とも言えるのが、若きスターとの競演路線です。この作品においてマドンナは、完全に10代から20代の層にアピールする作品作りに専念します。この曲はまさに、母から娘への贈り物のようなEDMです。ニッキー・ミナージュとM.I.A.を双頭の鷲として引き連れ、踊るマドンナの存在感は、ティーンエイジャーを圧倒させる説得力に満ち溢れています。「ホンモノのEDMを聞かせてあげる」という姿勢です。
この二人との競演を熱望したのもマドンナ自身でした。「あたしは強いオンナが好き。そして、二人ともとても個性的な声を持っているのよ」。この曲が、最初に披露されたのは、2012年2月5日のスーパーボウルのハーフタイムショーにおいてでした。
PVにおいて、ニッキー・ミナージュとM.I.A.はアディダスのユニフォームを着ています。そして、3人とも「ライク・ア・ヴァージン」を髣髴とさせるマリリン・モンローのようなドルチェ&ガッバーナのホワイト・ドレスを着て登場します。
この曲のための衣装提供は他にバーバリー(トレンチコート)、Bebe(ブラック・レザー・クロップジャケットとタップ・パンツ)、ノーマ・カマリ(ロング・スリーブ・クロップトップとハイウエスト・ダンス・パンツ)、スワロフスキー(ジュエリー)、ヴィンテージもののイヴ・サンローランとプラダ、エディー・ボルゴ、そして、セルジオ・ロッシのメタリック・クロコ・ヒールが使用されています。ちなみにバックダンサーのチアリーダーたちは〝アニメガオ〟マスクをしています。