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スティーブ・マックイーン

【ブリット】映画史上最高のカーチェイス・ムービー

スティーブ・マックイーン
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【ブリット】

Bullitt 1960年代に誕生したこの作品から3つの流行が生まれました。ひとつは、ポリスムービー、もうひとつは、カーチェイス。最後に、ファッション・シーンにおけるタートルネックの大流行でした。スティーブ・マックイーンというハリウッド・スターはこの作品によって、男性の永遠のスタイル・アイコンになったのでした。

この作品が、ピーター・イェーツのハリウッド第1回監督作なのですが、彼の王立演劇学校というバックグラウンドよりも元プロのレーシング・ドライバーだったというバックグラウンドが生きた作品です。そして、ラロ・シフリンの音楽によるオープニング・クレジットが素晴らしいです。『華麗なる賭け 』(1968)のタイトルも担当したパブロ・フェロによるものでした。

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あらすじ

サンフランシスコ市警のブリット警部補に扮したスティーブ・マックイーンが、30代後半の最も脂の乗っていた時期であり、アクアスキュータムのレインコート、ダグラス・ヘイワードのスーツ、タートルネック、チャッカブーツといった21世紀においてもメンズ・ファッションに影響を与え続けているスタイルを惜しげもなく披露します。

さらに、サンフランシスコのトレードマークとも言える急勾配の坂道で繰り広げるマックイーンが運転する1968年型フォード・マスタングGT390と敵の1968年型ダッジ・チャージャーによるカーチェイスも圧巻です。

一方で、映画の中の華として扱われているように見られがちなジャクリーン・ビセットも、ヒッピー時代前夜のミニスカートやウール・トレンチ、ボーイフレンドシャツといった60年代ルックの教科書としての務めを見事に果たしています。

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ファッション・シーンに与えた影響


1968年に公開され世界中にカーチェイスブームを巻き起こした『ブリット』が、ファッション・シーンに与えた影響は、以下の四点でした。

  1. マックイーンが着るタートルネック
  2. マックイーンがシャツの上に付けたホルスタールック
  3. マックイーンの履くチャッカブーツ
  4. ジャクリーン・ビセットのボーイフレンドシャツ

ダニエル・クレイグが、六代目ジェームズ・ボンドを演じるにあたりこの作品のスティーブ・マックイーンを参考にしたのですが、そういった観点でこの作品を見てみるととても興味深いです。

作品データ

作品名:ブリット Bullitt (1968)
監督:ピーター・イェーツ
衣装:セオドア・ヴァン・ランクル
出演者:スティーブ・マックイーン/ジャクリーン・ビセット/ロバート・ヴォーン