アクア アレゴリア ネロリア ビアンカ
原名:Aqua Allegoria Nerolia Bianca
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:75ml/8,900円
まるごとオレンジの香り
極めつけの天然素材をピックアップし、その素材から明るい一面を引き出し、幸せなひとときを人々に与えてくれる軽やかな香りを作るというコンセプトで、1999年に誕生した『アクア・アレゴリア』シリーズ。
「ネロリア ビアンカ」はその第十四弾として2013年に発売された2作品のうちのひとつです。シトラス・フローラルの香りは、ゲランの五代目専属調香師ティエリー・ワッサーによる調香です。
2013年6月に本作が発売されたことを受けて、「パンプルリューヌ」「マンダリン バジリック」「ハーバフレスカ」「リス ソレイヤ」は、そのまま継続し、「フローラ ニンフェア」が販売終了となりました。
ティエリー・ワッサーの盆栽
「ネロリア・ビアンカ」とは、イタリア語で「白いネロリ」の意味です。オレンジの樹の下でゆったりと過ごす、歓びに満ちたひと時をイメージさせるオレンジ果樹園の香りです。
それにしても、この香り自体以上に、この香りを生み出そうとした発想が、日本的で素晴らしい。オレンジの果樹園に、降り注ぐ太陽、オレンジの花と葉っぱと樹、そして、土壌の全てをボトルに閉じ込めようとした感性は、自然の風景を、植木鉢の中に切り取って作り出すという盆栽の精神に似たものを感じます。
ティエリー・ワッサーの才気迸るこの「香りの盆栽」は、燦燦と照りつける太陽の下で、オレンジの果実が発する酸味の利いた果皮と甘い果汁の香りからはじまります。それは、果皮から得たビター・オレンジの精油と、葉と枝から抽出したプチグレンによるものです。
そして、ミドルノートで、ビターオレンジを象徴する二つの香料が現れます。それは水蒸気蒸留法により得られるネロリと、溶媒抽出法で抽出されるオレンジフラワーアブソリュートです。
ネロリは、オレンジの繊細な甘さと苦さを持っており、オレンジフラワーアブソリュートは、オレンジ全体のふくよかな香りを持っています。つまりこの両方の香料をあわせると、強弱を併せ持つことが出来るのです。
こうして生み出されたまるごとオレンジの香りは、イランイランの甘さとホワイトムスクに包まれ、温かなドライダウンを迎えることになるのです。
この香りは一度2015年に廃盤になり、2018年に一年間だけ復刻しました。
香水データ
香水名:アクア アレゴリア ネロリア ビアンカ
原名:Aqua Allegoria Nerolia Bianca
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:75ml/8,900円
シングルノート:ネロリ、ビター・オレンジ、オレンジ、プチグレン、オレンジ・ブロッサム、オレンジ・リーフ、イランイラン、ホワイトムスク