ミモザ & カルダモン コロン
原名:Mimosa & Cardamom Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:マリー・サラマーニュ
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/11,880円、100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン
ジョー・マロン時代への原点回帰の香り
2015年に、ジョー・マローン・ロンドンのフレグランス・ディレクター、セリーヌ・ルーが仕掛けた新たなる戦略。それは、ジョー・マローンがいないジョー・マローン・ロンドンにおいて、彼女が調香していたシンプルさへの原点回帰を果たすということでした。
70年代風のエレガントなボヘミアン・ファッションがリバイバルした2015年に、そんなスタイルに合わせて創られたオリエンタル・フローラルの香りとして、新世代の美人調香師マリー・サラマーニュにより調香されました。
女性が創るユニセックスな香りの魅力とは何か?それは「男性のスタイルであったトレンチコートというファッション・アイテムが、女性が袖を通すことにより更に洗練された」という事実に似ています。かつて男性が調香していたフレグランスというものが、女性の鼻を通すことにより、更に洗練されていく。今がその段階なのかもしれません。
ティム・ウォーカーによる広告キャンペーンのモデルとしてブラジル出身のファッション・モデル・カミラ・ハンセンが起用されています。
ボヘミアン・ラプソディの香り
マリー・サラマーニュがこの香りを生み出すきっかけになったのは、ジョー・マローンの香りを作ることになり、ロンドンに招待された彼女が最初に連れて行ってもらった場所から受けたインスピレーションからでした。
それはロンドンのホランド・パークにある、イギリスの画家であり彫刻家フレデリック・レイトン(1830-1896)の邸宅でした。今はレイトン・ハウス美術館になっているこの美術館には、中東で集められた千を超えるタイルのコレクションが張り巡らされた、色鮮やかな模様であふれていました。
さらにマリーは、1895年にフレデリック・レイトンにより描かれた「フレイミング・ジューン」という絵からも多大なるインスピレーションを受けました。そのヴィヴィッドなカラー、テクスチャー、インテリアといった絵画の世界観を香りによって旅していくというこの香りのテーマがここにはっきりしたのでした。
さらに、二つの要素、
- モロッコのマラケシュやタンジェで感じたローリング・ストーンズのような60年代のボヘミアンにとって安息の地
- ボヘミアン・ファッションを代表するティア・ポーターのファッション
を加味し、この香りは生み出されたのでした。
「ミモザは冬の黄金の太陽です!」
マリーは新しい時代を生み出す「真の冒険心」を香りによって描きだしたいと考えました。そして、そんな冒険心=胸がドキドキするようなそのフレッシュさと、はじけるような印象をスパイシーな砕いたばかりのカルダモンに託したのでした。
そして、タヌロン産の100%天然のミモザ・アブソリュート(摘んですぐ、2~3時間以内に花の抽出作業を行うパウダリーなグリーンフローラルで、ほのかにウッディなハニーフローラルの香り)が絡み合います。
ミモザは暖かい太陽、カルダモンはまばゆい光です。それはまさにマリー曰く「ミモザは冬の黄金の太陽です!」の如しです。彼女が南フランスの海岸近くで過ごした子供の頃と冬の週末を思い出す香りだというようにどこか懐かしい香りです。
ドライダウンは、クリーミーなトンカビーンとなめらかなサンダルウッドにパウダリーなヘリオトロープと朝摘みのダマスクローズが織りなすこのうえなく優美で、魅惑的です。
イングリッシュ ペアー&フリージア コロンか、ダークアンバー&ジンジャーリリー コロン インテンスとのコンバイニングが相性が良いです。
香水データ
香水名:ミモザ & カルダモン コロン
原名:Mimosa & Cardamom Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:マリー・サラマーニュ
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/11,880円、100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン
トップノート:カルダモン
ミドルノート:プロヴァンス産ミモザ、ヘリオトロープ、ダマスク・ローズ
ラストノート:トンカビーン、サンダルウッド