バニラ バルカ
原名:Vanilla Barka
種類:パフュームオイル
ブランド:アムアージュ
調香師:ドミニク・ロピオン
発表年:2021年
対象性別:ユニセックス
価格:12ml/110,000円
公式ホームページ:Nose Shop
ドミニク・ロピオンがはじめてアムアージュで作った香り。
アムアージュのアタールを開けると、香りの最も純粋な魂を味わうことができます。最初に手で肌に塗ることが重要です。もちろん、その後に髪やひげに塗ることもできます。
アタールは鼻の先に塗ることができます。友達にキスをすると、その香りがするでしょう!油分の多い製品ですが、衣類に塗ることもできます。肌に軽くたたきつけた後、衣類の上を手で優しく撫でてください。
ベルノー・サーモン
オマーン帝国から誕生した高級香水ブランド・アムアージュが世界的なブランドになったのは、2007年にクリエイティブ・ディレクターに就任したクリストファー・チョン(元々バリトン歌手)の手腕によるものでした。
彼が2019年5月1日に辞任した後、ベルノー・サーモンが就任しました。ベルギー出身のベルノーは、P&Gで、ドルチェ&ガッバーナとアレキサンダー・マックイーンのグローバル・ブランド・マネージャーとして実績を積み、2016年からコティでマーク・ジェイコブス・フレグランスの副社長として3年間で、アメリカで「デイジー」(フランカーも含め)が1分間に2本売れるほどの成功に導きました。
2021年にアムアージュから6種類のパフューム・オイルが発表されました。「The Attars(ザ・アタールズ)」と名付けられたこのコレクションは、一本12mlで10万円を越えるアタール(香油)から成ります。
これは、アムアージュでかつて特別な人々に販売されていたアタールを、21世紀の世に、よりモダンにして蘇らせたコレクションです。アルコールと水で希釈せずに、100%純粋なエッセンスが使用されています。
6種類の香りの名前はすべて主な香油の成分とオマーンの原産地の都市にちなんだ名が付けられています。そのうちのひとつ「バニラ バルカ」は、ドミニク・ロピオンにより調香されました。
オマーン北部のバルカ港はかつてインドや中国からヨーロッパや中東へのスパイス貿易を統括していたため、バルカは、〝スパイスの街〟と呼ばれていました。
究極のフランキンセンスを纏う、夢のようなバニラの香り
かつてバニラは世界で最も高価なスパイスの1つでした。それは今でも同じで、バニラ・アブソリュートの価格は1キロあたり2万~2万5千ユーロ(約400万円)です。私たちの香料表記では、3つのキーノートを明示していますが、調合は明らかにより複雑です。このフレグランスには、カルダモン、シナモン、ウッディノートなど、合計で約25種類の厳選された原料を含む、多くのスパイスが含まれています。
ベルノー・サーモン
究極のシンプルこそ、最も贅沢なもの。バニラ・アブソリュートとトンカビーン・アブソリュートが、スパイシーでスイートな温かみを素肌の上に広がらせていく一方で、(オマーン産の中でも最高峰のアムアージュ特製の)フランキンセンスが、心に向かって駆け抜けてゆくのです。そして、最後には、心と素肌がひとつになって、艶やかに、愛する人に愛撫されたあとの素肌の感触で満たしてくれるのです。
カルダモン、シナモン、サフランといったスパイスが素肌を燃やし、一方で、流れるフランキンセンスにより心が冷やされてゆきます。そして素肌まで冷やしていこうとするのですが、その真ん中にあるバニラとトンカビーンが、ホワイトムスクの風に乗って、ゆっくりと炎と氷を翻弄するように、うつくしく滑らかにたゆたうのです。
どうやら、高級なレザーバッグを連想させるスエードのレザーのような香りも、フランキンセンスの中にひとまとめにされているようです。
数々のフランキンセンスがリンクした香りを生み出してきたドミニク・ロピオンが、アムアージュの究極のフランキンセンスと夢のランデブーを果たした香りと言えます。
香水データ
香水名:バニラ バルカ
原名:Vanilla Barka
種類:パフュームオイル
ブランド:アムアージュ
調香師:ドミニク・ロピオン
発表年:2021年
対象性別:ユニセックス
価格:12ml/110,000円
公式ホームページ:Nose Shop
トップノート:バニラ
ミドルノート:トンカビーン
ラストノート:フランキンセンス