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マドンナ伝説20(マドンナ・コンサートのファッション史5)(4ページ)

マドンナ
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マドンナ・コンサート・スタイル58 レベル・ハート ・ツアー5
  • デザイン:ファウスト・パグリッシ&ニコラス・ジェブラン
  • トラヘ・デ・ルーセス(闘牛士服)
  • ブラック・チュール生地を使用したパンツと黒とフューシャ色のスワロフスキー・クリスタル付きジャケット
  • ブラック・アンクルストラップ・サンダル




マドンナ・コンサート・スタイル59 レベル・ハート ・ツアー6
  • デザイン:アレッサンドロ・ミケーレグッチ
  • 1920年代のフリーダ・カーロをイメージ
  • パッチワークとジョーゼットのラッフルを施した黒いクレープデシンの中国風スカート(更にスペイン×ラテン・ミックス)
  • マルチカラーのルレックスレース&ジャカードボディスーツ
  • シルクフリンジつきのキモノスリーブのレースのショール
  • ブラックレースグローブ
  • ブラック・アンクルストラップ・サンダル
  • ブラックフラメンコハット。バラのシルクコサージュとパッチワークつき




マドンナ・コンサート・スタイル60 レベル・ハート ・ツアー7
  • デザイン:ジェレミー・スコット(モスキーノ)
  • 20年代のフラッパー×パリ・ダンサー・ミックス
  • 数千個のスワロフスキー・クリスタルの付いたドレス

レベル・ハート・ツアーは、シルク・ドゥ・ソレイユと中国の春節からインスパイアされたショウです(映画の『300』と『グリース』からも影響を受ける)。アレキサンダー・ワンもデザイナーとして参加する(主に、マドンナの衣装をより踊りやすく改造する役割を引き受ける)。シューズは、プラダとミュウミュウ。

全10回にわたるワールドツアーにおけるマドンナのファッションの遍歴を見ることは、ファッション・ビジネスに関わるものにとって必須です。なんとなくマドンナとファッションの関わりを知るのではなく、正確に知る重要性。それは、これほどまでに、ファストファッションという名の、ファッションの名を語るただの大衆生活服と、セールによってラグジュアリーの価値を失いつつあるラグジュアリー・ファッション。クリエイトするのではなく、大企業の歯車の中で、食い潰されていくデザイナーの才能。

インスタ、雑誌、ブロガーたちの薄っぺらな最先端トレンドは何かを日々アップデイトする不毛な消耗戦。新しいことがファッションと考える陳腐さ。ファッションの本質とは、発掘であることを知らぬもの達の「早食い競争」の行き着く果て。さぁ、私達はこんなくだらないレースから離脱しましょう。まさにマドンナのように。そんな私達にとって今までの『マドンナ伝説』が、ファッション・ビジネスのあるべき姿の創造の参照になれば幸いです。

番外編 アディダス オリジナルス by アレキサンダー ワン



2017年春に、アレキサンダー・ワン直営店、アディダス・オリジナルス直営店及び一部セレクトショップで発売予定。